デュラン・デュランといえば、昔僕の自宅近くにあったレンタルビデオ店...ではなく、80年代の洋楽シーンを語るのに欠かせないイギリスのロック・バンド。
以前ここで彼らの代表曲の一つである「The Reflex」を取り上げたが、今回取り上げる「Save A Prayer」も個人的にもバンドを語るにも欠かせない一曲だ。
1982年にリリースされた、彼らの2ndアルバム『Rio』収録曲で、本国イギリスではアルバムからの3rdシングルとしてリリースされ、全英第2位を記録する、この時点での全英最大のヒットに。
アメリカでは3年後の1985年にシングルとしてリリースされ、全米最高第16位を記録。
当初アメリカでは予定されていなかったシングルのリリースが、3年遅れで実現したのは、スリランカで撮影されたこの曲のミュージック・ヴィデオが、MTVで大きな人気を博したからだと言われている。
ディレイ処理されたシンセサイザーのリフが、冒頭から終始この曲を支配している。
時折東洋を感じさせるフレーズが聞かれるのは、この曲のミュージック・ヴィデオがスリランカで撮影されたことと関係があるのかも?
君は壁際に立っている僕を見ていたね
メイン・ストリートの角にいる僕のことを
君の窓枠にライトが瞬いていたよ
独りでいるのはちっとも楽しくないから
君はスリルを求めていたんだね
どうすればいいのか、どこへ行けばいいのかわかっていたのだから
歌詞から察するに、この曲の「僕」は、水商売の男らしい。
以前ここで取り上げた、ローリング・ストーンズの「Through The Lonely Nights」とは、男女が逆の立場になっている、といえばわかりやすいかな。
一夜限りの関係に不安を感じている相手の女性に、「後のことは気にせず、今を楽しもう」と呼びかける「僕」。
そんな「僕」の思いが、繰り返されるサビのフレーズに込められている。
今は僕のために祈らないで
朝になって後悔するまで取っておいて
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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