354.Johnny And Mary/Robert Palmer | メイン・ストリートのならず者season2

メイン・ストリートのならず者season2

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本日1月19日は、煌めきアンフォレントのあーみんこと桐下愛未ちゃんのバースデーであり、かつて俺が演劇界でお世話になった青木道弘さんのバースデーである。

そして、ミュージシャンでは、俺が敬愛する故ロバート・パーマーのバースデーでもある。

R&B、レゲエ、ニューウェイヴ、ヘビーメタルからボサ・ノヴァまで、様々なタイプのサウンドに、自らのソウルフルなヴォーカルをのせていくというのが、彼のスタイルだった。

俺が一番好きなのは、「想い出のサマー・ナイト」(1989年のリミックス・ヴァージョンが秀逸!)で、彼を一躍有名にしたのが1985年の「恋におぼれて」だが、どちらの曲も紹介済みにつき、今回は1980年のアルバム「クルーズ」から、スマッシュ・ヒットを記録した「ジョニー・アンド・マリー」を取り上げてみる。

 

アルバム「クルーズ」は、1980年というちょうどニューウェイヴが出始めた時期に作られたアルバムで、エレクトロニック・ミュージックのパイオニアともいわれるゲイリー・ニューマンが参加していることから、そのサウンドがうかがえる。

ただし、意外に思われるかもしれいが、この曲「ジョニー・アンド・マリー」には、ゲイリーは関わっていない。

 

ジョニーはいつも走り回っている

確かなものを見つけようとして

彼は全世界に認めてもらいたいんだ

自分が孤独ではないってことを

マリーは立ちはだかる壁を数えて

彼がすぐに飽きてしまうと察してしまう

 

無機質なビートにのせて、パーマーが感情を抑えたヴォーカルで語る、二人の若者のストーリー。

「そこに希望があるのかどうかは、リスナーの感じ方次第」とでも言わんばかりに。

きっとフィクションなんだろうとは思うが、パーマーのストーリーテラーぶりが冴えわたる!

そこには、他人がどう感じようが、自分のやりたいことをやりたいようにやるんだという、彼の意思が感じられる。

 

それはこのアルバム「クルーズ」以降も、彼が2003年に亡くなるまで、ずっと同じだった。

ただ音楽が好きな若者がそのままミュージシャンになり、歳を重ねても自分のスタイルを貫き通すという感じの彼に、俺も共感したものだった。

彼のそんな思いを、敢えて客観的に伝えようとしているのが、この曲なのかもしれないな。

他人に何と思われようと、自分の好きなようにやり続けることが大切なんだと、彼は後世に残してくれた。

この曲をはじめ、数々の名曲とともに…。