223.There Must Be An Angel/Eurythmics | メイン・ストリートのならず者season2

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1980年代に数多くのヒット曲を放ったイギリスの二人組ユニット、ユーリズミックス。
アニー・レノックスのボーイッシュな雰囲気とソウルフルなヴォーカル、そしてクールなエレクトリック・ポップ・サウンドが印象的で、日本でもそこそこの人気を集めた。
全米ナンバーワンに輝いた「スウィート・ドリームス」や全米第4位の「ヒア・カムズ・ザ・レイン・アゲイン」が代表曲として知られているが、個人的に最も気に入っているのが、今回取り上げる「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」。
1985年に全米第22位までしか上がらなかった(全英ではナンバーワンを記録)が、日産・ブルーバードシルフィのCMソングや、オリックス・バファローズの中山慎也投手の登場曲に使われたこともあるなど、日本では彼らの曲の中で最も耳にする機会が多かったと思われるナンバーだ。



1980年に結成され、翌1981年にデビューを飾ったユーリズミックス。
ユーリズミックスというユニット名は、アニー・レノックスが子どもの頃学校で学んだ、ルドルフ・シュタイナーが提唱した舞踏芸術「オイリュトミー(Eurythmy)からとられたそうだ。
アニーとデイヴ・スチュワートの二人は、トゥーリスツというバンドに在籍していて、恋愛関係もあり、同棲生活も送っていたようだが、ユーリズミックス結成に当たり、同棲生活も恋愛関係も解消したという逸話がある。
なるほどよくできた話だと思える節はあるのだが、それほど音楽製作に対してストイックに取り組もうという意気込みの表れといえるだろうか?

アニーのイントロのスキャット、ハイトーン・ヴォーカル、サビの高揚感溢れるコーラス…。
思わず耳を惹かれる聴きどころ満載のこの曲において、最も印象に残るのが、間奏とエンディングで聴けるハーモニカ・プレイ。
実はこのハーモニカ・プレイは、あのスティーヴィー・ワンダーによるもの。
ここで聴ける彼のハーモニカ・プレイは実に秀逸で、俺など一時期このハーモニカ・ソロのところだけ繰り返し聴いていたことがあるほど。
サビのコーラスと共に、彼のハーモニカ・プレイが、この曲に開放感を与えているのは間違いない。
まるで周りに天使たちが飛び回っているかのように…。