218.二人の旅立ち/サーカス | メイン・ストリートのならず者season2

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俺の中学・高校時代といえば、今までで最も邦楽を聴かなかった頃だが、そんななかでも、何枚かは好んで聴いていたアルバムもあった。
そのうちの一枚が、1979年にリリースされたサーカスのベスト・アルバム『サーカス・ブティック』。
今ではメンバーが変わってしまったが、当時の三人姉弟と従姉の4人編成のサーカスが、俺は好きだった。
一人一人の歌唱力も、4人でのコーラスワークも抜群で、聴いていて実に心地よかったものだ。
『サーカス・ブティック』の収録曲でもあり、彼らの代表曲にもなっているのは、「Mr.サマータイム」(2枚目のシングルで、彼らの最大のヒット曲)や「アメリカン・フィーリング」(5枚目のシングル)だが、俺が特に好きなのは、テレビ朝日系ドラマ『鉄道公安官』のエンディングテーマで使われた「ホームタウン急行」(シングル「アメリカン~」のB面)と、今回取り上げる「二人の旅立ち」(6枚目のシングル)だ。

アルバム『サーカス・ブティック』リリース直後にシングルとしてリリースされたこの曲は、ベスト盤に新曲として収録されたナンバー。
「Mr.サマータイム」や「アメリカン・フィーリング」のようにCMのタイアップに使われたわけでもなく、オリコンチャートでも最高第49位とヒットしたとは言い難いので、サーカスは知っていても、この曲を知らない人は多いかもしれない。
だが、この曲で聴かれるハーモニーの美しさは、正に秀逸の一言!
自分には縁の無いハッピーエンドの歌詞であっても、聴いていて前向きな気持ちになれる。
いや、ハッピーエンドの歌だから、前向きになれて当然なのか?
それはともかく、聴いていて気分よくなれる、音楽を聴く本来の楽しさを、この曲は教えてくれる。

因みに、この曲の作詞は奈良橋陽子と山川啓介で、作曲はタケカワユキヒデ。
つまり、ゴダイゴの曲を作る時のトリオなのだ。
奈良橋陽子の手がけた響きの美しい英詞に、タケカワユキヒデのゴダイゴテイスト溢れるメロディー。
心地よさを感じさせてくれるのは、ハーモニーの秀逸さだけでなく、この辺りにもありそう。
最後にこの曲の一番の聴きどころでもあり、俺の好きなフレーズでもある英詞を載せて、この曲紹介を締めくくりたい。

Oh! Oh! Gettin' in touch with people
Oh! Oh! Gettin' to like knowin' people
Wherever we go, we're glad to know,
Got a world of friends everywhere