私が野生動物の写真を撮るきっかけになったのは無邪気に振る舞うヒグマの素の姿を見てのことで、野鳥の写真を撮り始めたのは其のずっと後からの事です。
当時、未だフイルム写真が現役の頃で、ミーハーな私が出始めたデジタルカメラ(しかもコンデジ)を持って顔馴染みのクマ撮りカメラマンに見せたりすると「幸い私はフイルムカメラしか使いません」なんて冗談か何か判らないような辛辣なことを言われて落ち込んだりしたものです(^^ゞ
顔馴染みのクマ撮りカメラマンと言っても7~8人程度で、皆さん固まらずに それぞれ自分のお気に入りのポイントで何時出て来るかも分からないヒグマを何週間も読書をしたりそれぞれの時間の過ごし方をして待っておられました。 もちろんカメラマン同士のライブ情報はないので「昨日はあそこで良かったぁ」とか「あそこが良かったらしいよ」なんて言う話しを撮影終わりにたまたま出合わしたカメラマンとかで情報交換するのがせいぜいでした。
顔ぶれは殆どが本州からのカメラマンで、中には毎年その季節になると期間限定で南九州のほうから道東にアパートを借りて来られてた御夫婦もおられました。
情勢が変わって来たのはやはりデジタルカメラが普及し始めた頃から。 それまではヒグマが河原に現れて例え撮影がし難い場所に居てもヒグマと一定の距離を保って、最低限カメラマンが河原に入らないことは暗黙の了解でした。
それが一転、ヒグマが現れるとデジタルカメラを据えたままの三脚を抱えてカメラマンが河原に入るようになり、従来からヒグマを撮っていた常連カメラマンと軋轢が生まれるようになり、長年ヒグマを撮っていた本州からのカメラマンは姿を見せなくなりました。
協調性のない私はその後も一人で細々と撮影を続けていましたが、2年ほど前に熊ん婆と呼ばれてたおばさんと久しぶりにお会いして、それがきっかけで何日か他のカメラマンとも行動を共にしていて、ヒグマが現れると皆一斉に河原に下りて行くのを見て、その余りのカルチャーの違いに目が点になりました(・ ・;
確かに此の鳥撮りのついでか、クマ撮り専門か分からないファジーなカメラマンたちだけがマスコミが言う「人馴れしたクマ」を作っている訳ではないと断言できます! が、これでは目立ち過ぎてマスコミにそう言われても仕方がないと感じました。
もうこんな事があって私はクマ撮りから足が遠ざかっていますが、でも「人馴れ」したヒグマを作っているのは年間何十万人と訪れる知床観光の人達や常態的にヒグマを叱る番小屋の漁師の人達がその主な原因であるのは其の絶対数や染色体分析のデーターから考えても間違いのない事実です。
某NHKテレビクルーでも昆布番屋の漁師でも観光客に暴言を吐く環境省の役人でも一般のカメラマンでもヒグマ達にとってはみんな同じ人間で、「この人は仕事をしてるから人に馴れないようにしよう」とか「この人は遊びだから人馴れして街に遊びに行こう」とか思わないのは誰が考えても解かることなんですけれども・・・?ねぇ
それが不思議なことに経済のことを思考から切り離せないマスコミは、本気でこの事実と経済とは別の事と考えているのかどうかは知らないですが、影響力も大きいのに無責任なこんな偏った報道もどうしたものかと真剣に考えてしまいます。
一番影響を受けるのは こんな陳腐な偏見を持って殺されてしまうクマで、その事を考えると理不尽で仕方ないです。
どぉもクマの写真をアップするとつい愚痴を溢してしまいますが
最後まで御覧戴いて ありがとうございました。


