日本武道館で行われる全国戦没者追悼式への出席案内を受けていたにもかかわらず、代理を派遣したことは、重大な職務怠慢であり、敬意と責任感の欠如を示す行為と言える。

戦後80年という節目の年に開催されたこの追悼式は、約310万人の戦没者を悼み、恒久平和を誓う国家的行事であり、天皇皇后両陛下のご臨席のもと、石破首相自らが「戦争の反省と教訓」を強調する式辞を述べるなど、その意義は極めて重いものであった。

都道府県知事として招待された斎藤氏は、戦没者への敬意と地域住民を代表する立場として、直接出席する道義的責任があったが、代理を派遣したことは、この責任を軽視し、式典の重みを理解していない姿勢を露呈している。

さらに、斎藤知事が同日、戦没者追悼式の時間帯に甲子園球場で高校野球を観戦し、その様子をXに投稿していたことが報じられており、公務よりも私的な関心を優先したと受け取られ、戦没者や遺族に対する敬意を欠くものとして、県民や国民の信頼を損なう行為と言える。更に、投稿された「黙祷写真」に疑惑が浮上し、観客の様子や投稿のタイミングから正午の黙祷時に甲子園にいなかった可能性が指摘されている点は、知事の誠実さにも疑問を投げかけている。


斎藤知事は過去にもパワハラ疑惑や内部告発問題で批判を受けており、 公務に対する姿勢や信頼性に一貫して問題があると見なされていて、今回の欠席は、こうした一連の行動と合わせ、知事としての資質と責任感の欠如をさらに浮き彫りにしている。兵庫県民を代表する立場にある知事が、国の平和と戦没者への敬意を象徴する式典を軽視したことは、県民に対する背信行為である。