最近の自分の射

こんにちは。

少し前に新しい弓(鵠心)を購入して練習し始めたのですが、予想した通り(?)というか、手の内の甘さがはっきりと表れるようになってきました。弓力を少し上げただけでなく鵠心は反発スピードが非常に速い印象です。当たり前ですよね、カーボン弓なんだから。ということで、もう一度弓力の弱い直心に戻して、練習してきました。自分の手の内には決定的な問題がいくつかあって改善途中ですがある程度めどがったので最近は鵠心をまた使い始めました。

 

 

  和弓の特性と弓道の本質

和弓にはいくつかの特性があります。そのまま離すと矢が前に(3時方向)に飛ぶことと、弓の下半分が上より反発が強いことです。そこで、この特性を考慮して矢をまっすぐ飛ばす練習をするわけですが、それができるのは、弓の握りの部分だけなわけです。

私のような横着者は「だったら弓の構造を変えて、簡単に中るようにすればいいのに。」と考えてしまいます。同じことを考える人は多いのではないでしょうか。皆が弓道の練習で苦労するのは主にその部分だからです。

しかし、わざわざ「古来の単純な構造の」武器の練習をする、というのが弓道であって、そこを変えてしまうと、もう弓道ではなくなるでしょうね。

弓道を楽しんでいる人は、弓という単純な構造物を使って自分の技術の向上を楽しんでいる人なんだと思うのです。

 

  個々の弓に応じた射

新しい弓を購入して自分の射の問題点が明らかになったのは、一つの試練を与えてくれました。それによって多少は射が向上したことは結果として良いことでした。

同時にわかったのは、無意識のうちに弓道の練習では、個々の弓に応じた中て方の練習をしているということです。良い弓を使いこなせるようになるには高いレベルのものが要求されるということでしょうか。

まだまだ、きちんとした射ができるようになるには先の道は長いです。でも焦らずのんびりやっていこうと思います。