以前のブログにも書きましたが、アセスメント(assessment)は
英語で評価の意味で、何かを客観的に評価することをいいます。
コーチングでアセスメントというと評価する製品のことで、
日本にもいろいろな種類が存在します。
今回トレーニングを受けてきたアセスメントはデンマークで開発された
もので、デンマークや北欧では知名度が高く、大企業から中小企業まで
多くの会社が人材採用、リーダーシップやマネジメント管理に
使用しています。
このアセスメントについてはいつかお話しますが、他のアセスメントと
同様、人の特性をタイプ分けしていきます。
トレーニングは12月の週末に1回あり、そして今回が2回目となるの
ですが、アセスメントの開発者であるデンマーク人の社長が、
2度も自らトレーニングを行いに日本に来てくださいました。
トレーニングが始まる土曜日の前日の夕方、この社長と一緒に
ポジティブ心理学のセミナーを受講しました。
そのなかで、「恐怖をなくすと幸せになる」というお話がありました。
受講者は皆うなずいて聞いていましたが、彼は違っていました。
「恐怖の反対は幸せではなく、恐怖がない」ということだけであると。
確かにそうですよね。恐怖がなくなっても本人が幸せと思わなければ
幸せとは限りません。
また、彼の開発したアセスメントには特性(Trait)を
クリックするのに「+」「-」のボタンがあるのですが、
これを私たちがポジティブとネガティブと呼ぶのを嫌います。
特性が「ある」「ない」だけだと!
つまり「楽観的」の反対は「悲観的」ではなく、「楽観的ではない」
それだけ。そしてそこに良い悪いはない、そういう性質がある
というだけということです。
その考え方に非常に同感しますし、そのような考え方だからこそ、
アセスメントを正しくフェアに使えるのだと思います。
アセスメントはその人の良し悪しを評価するものではなく、
その人の強みや弱み、好き嫌い、そして傾向などを知るツールです。
タイプに特性を分けますが、その人の立場、文化、性別、そのときの
状況により違ってくるので、特性に縛られ、枠にはめるものでは
ありません。
おもしろいのは、特性はプレッシャーなど危機的状況に陥ったとき、
より強くでるということです。
例えば、人に指示をするのが上手で、リーダーシップを発揮している
人が、強いプレッシャーがかかったとき、より人に指示をして人を
コントロールしがちになってしまうのです。
ですので、そのような状況になったとき、行き過ぎた行動を
しないためにも、自分がどんな傾向があるのかを知ることは
とても大切です。
そして、他人の傾向を知ることで自分との考え方との違いを理解し、
相手の立場に自分を置いて考える思考力をつけることができます。
それはリーダーであれば部下の強みや弱みに合わせて仕事を与える
など、人の使い方がうまくなり、夫婦であれば相手を思いやって、
相手の言葉で話をし、理解しあうことができるのです。
3日間に渡って行われた研修はインストラクターをしてくださった
社長と11人のメンバーでしたが、日本人が3人で、その他は全員
外国人でした。
全員ファーストネームで呼び合って(もちろん社長のことも)、
活気に満ちながらも和気あいあいと楽しく学ぶことができました。
このアセスメントは本当に奥が深く、おもしろいです!
アセッサーとして認定されたらこのアセスメント公開します。
お楽しみに!
今日もすてきな日でありますように

Happy Coaching
