これは体温に比例する自然な熱放射で、掌からも常に出ています。
だから「手の温かさ」や「掌のぬくもり」が、単なる皮膚表面の温度だけでなく、遠赤外線として相手の体表の水分子や細胞振動を温めているのです。
特にマッサージで掌がリズムよく動き、血流が上がると、表面温度が上昇し、遠赤外線の量も上がるとされています。
これが「手から伝わるあたたかさ」や「深部まで温まる感じ」をつくる物理的な根拠のひとつです。
スウェディッシュマッサージでは、オイル量を最小限に抑えることで、掌と皮膚間の遠赤外線放射が効率的に伝達されます。
この接触構造が、他のオイルを多く使用する技法に比べて深部加温・血流促進・筋膜の柔軟化を高めています。
KAORI
