第二回「到着」 | 暇人の暇人による暇人のためのexe10pest先輩のブログ(通称陽天魔ブログ)

暇人の暇人による暇人のためのexe10pest先輩のブログ(通称陽天魔ブログ)

なに?通称の意味だって?「ひま」という字の間に「10」(てん)をいれて「陽天魔」ブログだ、簡単だろ?簡単すぎて涙が出るだろ?

さあ!!今こそこのブログの拡散を・・・!



はあ・・・はあ・・・はああ・・・っ
なんとか・・・着いた・・・っ!
時刻は8時28分。汗水垂らして登校したら周りはもう呆然としていた。
「お・・・おはよー・・・」「お、おう・・・」「よ・・・よぉ・・・」

ザワザワ・・・ザワザワ・・・


・・・・・・なにこれ?何俺?

うわああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!


・・・と心の中で絶叫したところで一人、やたらと図体がデカイ奴が目の前に来た。

「お前がギリギリ登校なんて珍しいこともあるもんだな、便秘でもしたのか?」

・・・このあからさまに笑いを堪えてる奴はただ一人、永遠の腐れ縁とも言えるのは水野 双志(みずの そうし)だけだ。

「ちがっ・・・いや・・・まあ・・・腹は、調子、悪くてね・・・うん・・・」
「・・・え?ああ、まじか。まあ少し寒いしな、とりあえず気をつけろよ。」
「そうだな・・・うん」

キーンコーンカーンコーン・・・

「おっと…もう授業か、そーいえば。」

・・・まあこいつは実際すごくいいやつだ。基本的には、うーん・・・
今まであったやつで一番いい加減だし、破天荒だし、気分屋だし、いろいろとずば抜けてるけど・・・
こんなにわからん奴はそうはいないね。


「きりーつ、礼。」


ああ、今日もまたつまらなく意味のねえ授業をすんのか・・・ダリい・・・

ってそーいやさっきのはなんだったんだ、一体?つかよく考えたら本当に時間に間に合ったな・・・8分ではなかったけど。

「君ががたがたするからじゃないか」
「うおっ!」
「勝人どうした!」
「あっ・・・いえ、その・・・いきなり虫が来てびっくりしただけです!すんません!!」
「そうか、ならよし!座れ!」
・・・いいんだ。

はあ・・・またこの現象か・・・なんだまったく・・・

「いい加減に受け入れたまえ。そろそろ飽きてきたよ。」

まったく・・・じゃあ聞くけど、お前は誰・・・って人じゃないか、多分。お前は、何だ?

「腕時計だ。」

・・・は?

自分の左手首を見る。普通にいつも通りの、学生にしては高いけど知り合いからもらった時計だ。・・・これ?

「それ。」
「先生!おなかが痛いんでトイレ行ってきます!」
「またお前か、いい加減にしろ!!座れ!まずノートをかけ!」
・・・んだと?
「先生、勝人は腹痛くて遅刻しそーになってました。教室で洩らされても困ります。行かせてあげてください。」
もうちょいなんかなかったのか!?
「まあいいか・・・あんまり遅くなんなよ。」

・・・で。
「お前がその正体だったのか、ああ?」
声を荒げて言った。
「まったく・・・落ち着きたまえ、さっきとは話し方も違うだろう?少し考えなさい。」
「落ち着くもクソもあるか!」
「クソはあるだろう、そのためにトイレに来たのに。」
・・・ちなみにここは一階のトイレで、どの学年の人もいない。
「・・・まあいい。変なことしか言わないのは分かったからな。じゃあさっきのはなんだ、自転車だとでも言うのか?」
「なんだ、よくわかっているじゃないか。頭はそこそこキレるほうなのか?」
「勘だよ!んでもってマジか!なんなんだお前ら!?」

ああもう、一回落ち着きてえなあ!!

続く・・・