歴史の盛衰記を観ると、ギボンの「ローマ帝国衰亡史」をはじめその史観にある書物も多くある。高坂正堯先生の遺稿にも色濃くある。
近年においては、新型コロナウイルス感染症の禍に人間との共存も議論された。私の年長の友人の中には、このコロナ感染症で人間は衰亡に向かうとする人もいた。
例えば、熱帯地方の湿地で新しいウイルスの登場も考えられるし、凍土の融解でウイルスや細菌が出現し、人間の抑止力が喪失するのではないかとも思料されなくもなかろう。
氷原は融けツバルやインドネシアに観られる海面上昇は脅威であろう。
また、人間が自ら生み出した核兵器・生物化学兵器などの脅威にさらされている。
だが、人間は自らが生存を続けるための挑戦をする営みができる。スペイン風邪の米ペンシルベニア大学、新型コロナウイルス感染症の同大のカリコ特任教授のmRNAワクチン開発の取り組みは大きい。
世界史を学んだ学徒には、歴史の盛衰記あるいは衰亡史は説得力が高い。
人間の未来を若者があきらめてはいけない。
(ひらたこうじ)<了>