石川忠雄・元慶應義塾長(左)と私 東京・広尾ご自宅で
1月21日は、恩師の石川忠雄・元慶應義塾長と私の母の誕生日にあたる。大正の生れである。
石川先生と私は同じく実際は少し前に生まれたのだが、後日が戸籍上の誕生日となった。そういうことを先生のご自宅でご指導をいただくようになったころ伺った。
私にはこの1月21日は忘れるはずがない誕生日である。
ある時、私は激しい「攻撃」を受けて、倒れた。
石川先生は母に「この子は苦労した子だから早く元気にしてやりたい」とおっしゃった。母は泣いて病床の父に伝えた。
(ひらた こうじ) <了>