毎日新聞2018年1月26日1面『広島原爆アーカイブ』 | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

 

 

  毎日新聞2018年1月26日1面『広島原爆アーカイブ』をリンクする。

 

  https://mainichi.jp/articles/20180126/ddm/001/040/160000c

 

  「時空を超えた邂逅」(小川 一・毎日新聞社取締役TW)。本文リードから「原爆投下から3日後の広島で、毎日新聞記者が撮影した少女の身元が73年を経て判明した。当時10歳の藤井幸子さん(1977年に42歳で死去)。・・」。

 

  私は1990年に橋本龍太郎・大蔵大臣の紹介で米ワシントンで知り合った自らも被爆2世の寺田 稔・衆議院議員(広島5区選出)と広島で会食して後には平和記念公園に赴き慰霊碑に参り原爆資料館を巡る。私のTwitterのプロフィール画像は慰霊碑である。

 

  この毎日新聞1面の故藤井幸子さんの写真から私が思う所感を短く記したい。

 

  平和の理念であるが、私は本ブログシリーズで「平和に生きる」ことの難しさも述べた。平和の重みを積み重ねることの大切さも考える。1月26日の小川 一・毎日新聞社取締役のTWにあるが複合的にも「報道の意義を改めてかみしめています」というメディア人の良心こそが人類の「平和に生きる」ことを支えその勇気に繋がると思うのである。

 

  だからこそ、私は本ブログシリーズに田井中雅人・朝日新聞核と人類取材センター記者に約したように同社取材班著『ヒロシマに来た大統領「核の現実」とオバマの理想』(筑摩書房、2016年8月6日初版第1刷)を直ぐに読み所感を記した。正直私には進歩的な理念を語ったケネディやオバマが好ましく映っている。

 

 私はオバマ米大統領の広島訪問の実現は両国の「よい人たち」の試みが成功したものと考えている。

 

 ICANのノーベル平和賞や核禁条約への各国の対応は、構造外交を握る核大国と情勢外交の非核国ではその所作に観られる影響力が強い。だが、私たちは平和に生きることをあきらめてはならないのである。

 

         Gain- Cost ≦ 0

 

  この「平和の代償」の式は学生時代に東京工業大学大岡山キャンパスの永井陽之助先生の特殊講義(ゼミ)で繰り返し教えをうけた。

 

 広島や長崎の記憶を持つ日本が核保有国となるならそれはもうキッシンジャー氏(元米国務長官)が指摘しているように北東アジアの非核化は失われ米国の核抑止力が揺らいだことにあるのだろう。そのためにも、日本は平和に生きる強い心を持たなければならないと私は思う。(ひらた こうじ)<了>