2月6日毎日新聞大阪2面【風知草】は『朴裕河は訴える』山田孝男・特別編集委員のコラムである。(リンク)
http://mainichi.jp/articles/20170206/ddm/002/070/063000c
もとより私には、日韓関係については慶應義塾大学での故神谷不二教授のご教授や著作そして一部その高弟の小此木政夫教授の助手時代の教えの中から発展した限られた知見である。むろん、同じ研究室の武貞秀士・拓殖大学大学院教授や鐸木昌之・尚美学園大学教授との交友は私を啓発してくれた。
この所感で山田孝男・毎日新聞特別編集委員の該コラムの論評をするものではない。2月6日毎日新聞の朴裕河・韓国世宗大学校教授に係る論考には新聞記者の目を感じ、彼女のその後をずっと追っているのだと、私は日本のジャーナリズムが国境を越えてその言論と人権を見守っていることを、私は日本の毎日新聞の読者であることに誇りを持つことを感じるのである。
朴裕河教授の著書は「帝国の慰安婦」(朝日新聞出版、2014年)の一冊を読んだにすぎないが、同じころにキャンパスを共有しており彼女の学者としての書物に注目した。こう記せば彼女の母国ではなじまないこともあろう。
該書の読後に朴裕河教授にTWし、その後TWを交わしている。私が昨年の9月に韓国を初訪問しソウルに数日滞在したことは本ブログシリーズ(2016-09-12 )にも記したが、私が単独に行動する時間もとれず、韓国から帰国して朴教授にTWした。その時の約束は次回の訪問が実現すれば青瓦台の裏手の「三清閣」(写真)のレストランでお会いしようということにした。
このことは私のコミュニテイの見解でもあるのだが、ストレートに書くが、韓国は選挙になると「反日」である。むしろ、「反日」でなければ選挙は勝てないとするものかもしれない。元国連事務総長の前韓国大統領候補でさえもキャンペーンの初めに「10億円は返す」と言うのだから失望した。
私は昨年のソウル訪問で日本統治下の朝鮮半島の過去の歴史の実態を両国民が学習することもさりながら、新しい世代の両国の人々が共有する価値観で友好的な隣国として共栄していきたいものだと思った。
朴裕河教授が、過去の苦い両国関係の歴史に幾度も絶望感を味わい直すことが両国関係の韓国に反日の歴史として必要なのかと強く思うのである。
必要なのは両国の相互政策である。これは安倍総理の政策にもあるものだが、私たちはポジティブな日韓関係を新しい世代の人々に引き継ぎたいと考える。ソウル滞在中の私たちは同じ味覚を持つイエローモンキーだった。
岡山の民団団長とも友人だし未来志向という言葉を共有している。<了>