留学生 日本語で学ぶ日本(朝日新聞)を読んで | ExcomAdvisorのブログ

ExcomAdvisorのブログ

本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

 2016年2月13日朝日新聞大阪25面【教育】松本理恵子記者が『北大 国際化進める取り組み』を紹介している。私は札幌にも広い北大のキャンパスも訪問したことはないが、松本記者の記事に北海道大学に世界から留学生が集うことに期待を持つことの意義を感じたので記事の紹介と所感を述べたいと思う。

 松本記者のリードは「留学生に日本語で『日本学』を教える試みが北海道大学(札幌市)で始まっている。留学生のニーズに応えると同時に、他大学との差別化を図るねらいもある」。

 さて、記事本文から「北大が昨年開設した外国人留学生向けの4年間の学士課程『現代日本学プログラム』の授業・・英語のほか、日本語でも日本について学ぶ『バイリンガル教育』が特徴とされている」。「・・シンガポール出身の1年、ゼン・シアックさん(21)は・・北大のプログラムについて、『日本語を学び、日本語で日本の学生と同じ内容を学べるのが魅力』と話す」。

 この北大のプログラムに「2014年10月に半年間の予備課程がスタートした1期生は、アジアに加え、米やフィンランドなど7カ国・地域の13人が学ぶ。2期生はスウェーデンや独など9カ国から20人が入学」。「・・北大は留学生を昨年11月時点の1831人から、23年度に年間で4千人に増やす計画だ」。

 松本記者は他にも北大の試みるプログラムをこの記事でも紹介しているが、前述の「現代日本学プログラム」は、これまでの私の海外渡航先で訪問した大学ではそれが普通の留学形態ではないかと認識する。世界の中での日本の位置づけもこのプログラムに映じてくるのだろう。

 留学生が北大の教員から日本語で日本の学生と共に学び、加えて同世代の北大の学生と語り交流することの意味は大きい。北大の先生方にはプログラム留学生にオープン・ハウスも配意していただきたい。また、北海道、札幌市には生活面・体験面への積極的なサポートを期待したいと考える。

 北海道、札幌市には留学生は国際人としての「大使」の醸成であろう。この将来の資産については私が言及するまでもなかろう。

 これだけグローバル化した世界になった。留学生教育と共に留学生との交流で日本人学生の国際化も進むだろう。モデル事業とも言ってはいられない。国際社会での日本の存在を考えたいと思う。<了>