今日も由紀は傷ついていた。
株価ボードをぼんやりと一日眺めていた。
そう、あの日の出来事を~
もう直ぐクリスマス、大阪の夜の町は華やかな飾りつけで賑やかだった。
由紀は、親しい友人がアメリカに帰るので食事をしていた時だった。
彼からのメールが来た。
ワクワクしながら読むと彼の女友達からのメールの転送だった。
RE 魂と魂の結びついた彼女がいるのですね。
あなたが羨ましいです。彼女を大切にしてあげて下さいね。
私はもう会いません。彼女とお幸せに~
私もこれから探します。宇宙人でも火星人でもいいです。
何時か会う時までお元気に~明子。
読み終わると今度は彼からのメールだった。
RE おれの女友達のメールを転送した。
こんな思いやりのある人を、君は何時も嫌う。
優しい良い人ではないか。こんな気ずかいの出来るおれの選んだ友達だ。
何故会った事もない彼女を悪く言うのだ。
今後彼女を非難したら許さない。
由紀は、携帯を閉じて食事を始めた。
今でもその瞬間の食事の味を思い出すと涙が出てくるのだ。
友人が急変した由紀に尋ねた。
「どうしたの?何だか急に辛そうな顔をしているわ。気分でも悪いの?」
「うん、何でもないわ。少し風邪気味のせいかしら?大丈夫よ。さあ、暫くのお別れの食事、食べましょう」と由紀は慌てて取り繕った。
無理をして食べる食べ物は、喉を冷たい塊になって通過して胃袋に行くのが感じられた。砂を食べるような、味が分からなかった。
体中が冷たくなり氷を胃袋に無理やりつめ込んでいるようだった。
由紀には彼女の心理が女として分かった。
彼女の精一杯のプライドの言葉であることを~
何時も退屈な時に声をかければホイホイと相手をしてくれる男友達。
今回は断られたので、健気なふりをしただけの事なのだ。
男は、女心を見抜けない。
彼もこの健気さを鵜呑みにしているのだ。
この瞬間、彼は恋人より女友達の方が、立派に見えたのだ。
由紀でも同じ事があるとこのような方法を取るだろう。
そして又けろりとして約束は破るだろう。
単なる言葉遊び。
由紀は、それを信じている彼の気持ちが悲しかった。
由紀には分かっていた。
女は、自分が自由に出来る男を、コレクションしたいのだ。
愛とかはまったく無く、都合の良い時に声をかけると、喜んで言いなりになる
男を彼女は何人確保しているのだろうか?
何度か、気まぐれに成り行きで盛り上がり肉体を与えて刻印を押すのだろう?
本当に、一人の男を愛してひたすらに尽くす事の出来ない女。
体の欲望を満たせればそれでいいだけの事。
別れもない。何時までも続けられる関係。
他人でもない、恋人でもない、でも気まぐれに声をかけると相手をしてくれる男。
そんな女は男にとっても都合がいい。
同じ匂いを嗅ぎ合い会いたい時に会う関係。
それを女友達と呼ぶのだろうか?
それを男友達と呼ぶのだろうか?
由紀が危険を感じて焼餅を妬くのはいけない事なんだろうか?
自分にはそれが出来ないから、相手のもそうあって欲しいと願うのはいけないのだろうか?
あの日の氷のような食べ物を思い出し身震いした。
彼女は、直ぐに約束を破り彼に誘いをかけるようになってきた。
彼女は、自信があるのだ。
「彼女と二人で歩いていると夫婦に見られる」
この言葉は由紀の心をかんぴようのように干からびさせた。
冷たい秋風が由紀を慰めるように頬を撫ぜた。
はっと我に返り株価ボードをに目をやった。
下がり続けた株が、上がり始めていた。
「私は、下らない事に拘っているわ。彼の心を信じましょう」と由紀は呟いた。
株価ボードをぼんやりと一日眺めていた。
そう、あの日の出来事を~
もう直ぐクリスマス、大阪の夜の町は華やかな飾りつけで賑やかだった。
由紀は、親しい友人がアメリカに帰るので食事をしていた時だった。
彼からのメールが来た。
ワクワクしながら読むと彼の女友達からのメールの転送だった。
RE 魂と魂の結びついた彼女がいるのですね。
あなたが羨ましいです。彼女を大切にしてあげて下さいね。
私はもう会いません。彼女とお幸せに~
私もこれから探します。宇宙人でも火星人でもいいです。
何時か会う時までお元気に~明子。
読み終わると今度は彼からのメールだった。
RE おれの女友達のメールを転送した。
こんな思いやりのある人を、君は何時も嫌う。
優しい良い人ではないか。こんな気ずかいの出来るおれの選んだ友達だ。
何故会った事もない彼女を悪く言うのだ。
今後彼女を非難したら許さない。
由紀は、携帯を閉じて食事を始めた。
今でもその瞬間の食事の味を思い出すと涙が出てくるのだ。
友人が急変した由紀に尋ねた。
「どうしたの?何だか急に辛そうな顔をしているわ。気分でも悪いの?」
「うん、何でもないわ。少し風邪気味のせいかしら?大丈夫よ。さあ、暫くのお別れの食事、食べましょう」と由紀は慌てて取り繕った。
無理をして食べる食べ物は、喉を冷たい塊になって通過して胃袋に行くのが感じられた。砂を食べるような、味が分からなかった。
体中が冷たくなり氷を胃袋に無理やりつめ込んでいるようだった。
由紀には彼女の心理が女として分かった。
彼女の精一杯のプライドの言葉であることを~
何時も退屈な時に声をかければホイホイと相手をしてくれる男友達。
今回は断られたので、健気なふりをしただけの事なのだ。
男は、女心を見抜けない。
彼もこの健気さを鵜呑みにしているのだ。
この瞬間、彼は恋人より女友達の方が、立派に見えたのだ。
由紀でも同じ事があるとこのような方法を取るだろう。
そして又けろりとして約束は破るだろう。
単なる言葉遊び。
由紀は、それを信じている彼の気持ちが悲しかった。
由紀には分かっていた。
女は、自分が自由に出来る男を、コレクションしたいのだ。
愛とかはまったく無く、都合の良い時に声をかけると、喜んで言いなりになる
男を彼女は何人確保しているのだろうか?
何度か、気まぐれに成り行きで盛り上がり肉体を与えて刻印を押すのだろう?
本当に、一人の男を愛してひたすらに尽くす事の出来ない女。
体の欲望を満たせればそれでいいだけの事。
別れもない。何時までも続けられる関係。
他人でもない、恋人でもない、でも気まぐれに声をかけると相手をしてくれる男。
そんな女は男にとっても都合がいい。
同じ匂いを嗅ぎ合い会いたい時に会う関係。
それを女友達と呼ぶのだろうか?
それを男友達と呼ぶのだろうか?
由紀が危険を感じて焼餅を妬くのはいけない事なんだろうか?
自分にはそれが出来ないから、相手のもそうあって欲しいと願うのはいけないのだろうか?
あの日の氷のような食べ物を思い出し身震いした。
彼女は、直ぐに約束を破り彼に誘いをかけるようになってきた。
彼女は、自信があるのだ。
「彼女と二人で歩いていると夫婦に見られる」
この言葉は由紀の心をかんぴようのように干からびさせた。
冷たい秋風が由紀を慰めるように頬を撫ぜた。
はっと我に返り株価ボードをに目をやった。
下がり続けた株が、上がり始めていた。
「私は、下らない事に拘っているわ。彼の心を信じましょう」と由紀は呟いた。