私、この気持ち、とってもよくわかるんです。私も失われた20代30代を取り戻すために走っているようなものですから…その頃私はキXXーXンという日本のしょうゆ会社のアメリカ子会社で働いていました。会計事務所からヘッドハンティングされたんですが…もう、ブラックの会社でね。しかも、日本人というだけで余計な仕事もありました。日本からの駐在員のゴルフや接待の送迎やらパシリやらと…現地採用の日本人はある意味いいような奴隷です。1日平均して16~18時間ほぼ休みなく働いていたんです。残業代出ればいいですけど、サービス残業ですからね。ブラックでしょ?でも、辞められなかったのは会社がスポンサーになって永住権申請という弱味を握られてたんで、どんなに理不尽でも働くしかなかったんです。まぁ、永住権取れたら辞めましたけどね。ともかく何も自分のことができなかった…過労死しなかったのが不思議なぐらいです。永住権もそうですが、人生見つめ直すきっかけになったのが、私同様、将来嘱望されていたライバルで同僚が突然亡くなったことですね。ほぼ同い年でした。このとき、ホントに思ったのは、いくら隷属的な関係でも、私はそれなりに出世コースには乗ってたんです。が、仕事をやる人の代わりを見つけるのは容易いけど、自分の代わりはいないということです。これがきっかけとなり、永住権取得と同時に会社を辞めました。
今のアメリカの会社に移って大変は大変なんですが、16~18時間働く必要はありません。出世コースではないけど、給料はしょうゆ会社の部長クラスぐらいはもらってます。失われたときを取り戻すかのように最初はいろんなことやりましたよ。オークランドアスレチックスのファンだったので、シーズンチケットを買って週末のゲームの全試合行きましたし、旅行もずいぶんしました。キャスター同様、ジムでパーソナルトレーナーつけて身体鍛えたり(あまり痩せなかったけど)、でも、正直言ってあまり充実感はなかったです。
そのときに出会った映画 「風が強く吹いている」…もう1度走ろうと思ったきっかけになりました (元陸上部です)。今はとても充実してます。
亡くなった同僚の分もしっかり生きなきゃね…