テルミニ駅に着いたら、今度は地下鉄に乗って予約してあるホテルに向かいます。
ここでちょっとアメリカとの比較ですが、設備だけを見るとアメリカは障害者や高齢者にとって住みやすいところだと思います。なぜなら、法律で例えば車椅子が何不自由なく動けるように設備を整えるように定められているからです。それが普通と考えると、ヨーロッパ、いや日本もそうですが、かなり遅れています。必要なところに必要なエレベーターやエスカレーターがないからです。また、車椅子を考えれば、バリアフリーはほど遠いですよね。こういう設備って必要だなぁと思い知らされるのが旅行のときにスーツケースを運んで歩くとき…地下鉄の敷地内を、ときには重いスーツケースを持ち上げながら階段を登り降りしなければならない状態に閉口しました。
ローマには地下鉄はAとBの2つのラインがあり、テルミニ駅を中心にX字に路線が走っています。地下鉄のテルミニ駅の改札口右側に5台の自動券売機がL字型に設置してあります。階段を降りたら見えてくるので、迷うことはないでしょう。
直前の階段…
上の写真で自動券売機の左側に立っているおばちゃんがいるでしょう?チケットを買う人たち一人一人親切に券売機の使い方を教えていたので、地下鉄の従業員かと思ったら片方の手にはカップが…物乞いでした。ここだけではないのですが、切符の券売機や券売所には物乞いがかなりいました。切符を買う人たちがお金を出す場所ですから、物乞いとしてはもらえるチャンスが高いのが理由だと思います。今回一度袖を軽く引っ張られて催促されたこともありました。日本みたいに安全ではないので、前のブログで言いました通り、旅行中災難に会わないためにも、カバンは常にたすき掛け、バックパックはなるべく避けて下さい。そして、目をいつも光らせ隙を見せないことです。
自動券売機は英語でも表示できますので、イタリア語を知っている必要はありません。切符の種類は4種類あります。
(1)1回券 2ユーロ:
その名の通り1回乗れますが、75分以内と時間制限がありますので、前もって買うべきではないでしょう。
(2)1日券 6ユーロ:
1日中使えるので移動が多い場合には便利です。ただし、気をつけなければならないのは、買ってから24時間ということではありません。夜中の12時までということです。ですので、例えば朝8時にチケットを買ったら、正味16時間しか使えないということになります。私は1日券を主に使いました。
(3) 3日券 16.50ユーロ:
1日券と内容はほぼ同じですが、3日使えるので、ローマに滞在する旅行者にとっては便利だと思います。
(4) 1週間券 24ユーロ:
長期滞在者向けですね。
ちなみにこれらの券はバスやトローリーにも使えますよ。
地下鉄はLine AやLine Bの他に主に2種類あります。どういう意味…?と思うでしょう…要は新しいか古いかの違いです。
新しいとこんな感じ…
それで古いと…
落書きだらけ…
ガイドブックに載ってない話ですが、新しい電車は冷房が完備していますが、古い電車だと冷房がありません。ここで1番困るのが…イタリア人の体臭ですねぇ…全員ではないですが、もう鼻をつまむような、めまいがするような強烈な体臭を持っている人が必ず車内にいるんです。冷房がついていれば多少和らぎますが、冷房がないとその体臭が車内に充満して気持ち悪くなってしまいます。まぁ、一応乗る前に心の準備はしていて下さい。
ちなみに地下鉄は朝5時半から夜の11時半まで運行しています。ただし、土曜だけは12時半まで…まぁ金曜の夜中ですね。
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