2ヶ月ぶりの北海道の行き先は函館本線南部。3月のダイヤ改正でヨンマルがなくなったのになぜと思われるだろうが、晴天の駒ヶ岳にいまだ恵まれていないので、キハ261系やDF200を題材とした延長戦である。ところが、2週間ほど前から天気予報をチェックしていると、僕が渡道する週末は天気が悪い予報のまま当日を迎えた。羽田から函館に着くと案の定どん曇りで、テンションだだ下がりである。まぁ、北海道の空気を吸いに来たと思うことにしよう。酒の肴になりそうな食料を仕入れに来たという考え方もある。

↓(以下の写真は全て2025.4.19撮影)羽田空港での朝食はおにぎりセット。4時起きなので腹ペコ。

↓今回のレンタカーはワゴンR。バックカメラがないなど年季もののようで、どうりで安い料金なわけだ。加速がイマイチ、Bluetoothの設定に難儀するなどハスラーとは大違いで、同じメーカーなのに何故?と思った。

10時頃にレンタカーオフィスを発ち、まずは大沼駅に向かう。すると、どうしたことか、大沼あたりは薄陽が差していて、駒ヶ岳もほぼ全容を見せているではないか‼︎ それならば、今日は駒ヶ岳に狙いを絞っていこうと思い、大沼駅で何本か撮影した後に国道5号から道道338号に入ってすぐの道路橋に向かった。

ここに限らず沿線は蕗の薹が伸び放題で、もう2週間くらい早く来ていればいい頃合いだったのに残念だ。それでも比較的小さな個体を見つけては摘まんで、レジ袋にしまい込んだ。

↓大沼駅を発車して森に向かう列車を駅構内端から撮影した。頂上に雲がかかったりなくなったりと慌ただしく変わるが、このときがベストだったような気がする。

↓葉がない季節にしか駒ヶ岳と小沼の双方を画面に捉えることはできない。(大沼〜仁山)

さて、次は旧東山駅付近。ここも伸びきった蕗の薹がいっぱい。しかし、駒ヶ岳の上半分に雲がかかってしまったのは痛恨。それにしてもキハ261系やDF200のディーゼルサウンドの素晴らしさ。この区間はちょうど磐越西線の東長原〜磐梯町〜翁島のように半円を描くカーブが連続していて、思いがけない方向からホイッスルやエグゾーストノイズが聞こえてくる。それも現場通過のはるか前から。そして眼前を通り過ぎる際の音の迫力たるや蒸機にひけを取らないと思う(個人の感想です)。

↓光線状態は申し分ないのだが、頂上が隠れてしまった。ここも巨大な蕗の薹が群生していた。(姫川(信)〜駒ヶ岳)

そして次なる姫川信号場へ向かう。方角からして駒ヶ岳が見えると踏んだのだが、木々に遮られて見えるのは山頂の一部だった。それでも何本か粘って撮っていると、雲が取れてきた。ならばということで、旧東山駅付近に戻り、綺麗な姿を見せた駒ヶ岳をバックにした写真をものにすることができた。ただ、今日は晴れベースではあるものの吹く風はめっぽう冷たく、念の為と思って持参した秋冬用のコートが役立った。

↓相変わらず駒ヶ岳山頂には雲がかかったまま。列車後方にある踏切からだと、駒ヶ岳の全容が捉えられるかもしれない。(姫川(信))

その後は一気に落部方面に北上した。噴火湾沿いの定番撮影地で駒ヶ岳をバックにして撮ろうという目論見である。果たして、駒ヶ岳が見えている。1本列車が通過したところで駒ヶ岳が夕暮れ空に溶け込んだ。それでもしつこく現場に留まっていると、夕闇に再び駒ヶ岳が輪郭を現した。待った甲斐があったというものだ。

↓列車待ちの間に蕗の薹を探す。これで最小の部類で、このくらいの大きさのものはほとんどなく、探すのに集中力を要する。おかけで同業者の登場に気がつかなかった。

↑↓旭丘PAのお立ち台にて。落部〜石倉間の栄浜PAが柵外立入禁止となってからは、ここ一択となってしまった。(落部〜野田生)

天気を期待していなかっただけに、今日の成果は御の字である。意気揚々と森駅前のホテルにチェックインし、地のものに舌鼓を打った。(後編に続く)

↓森町の居酒屋にて。左上から時計回りに、行者ニンニクの醤油漬け、鰊の刺身、氷下魚の焼き、日本酒は森正宗。

↓夜の森駅前を千鳥足で徘徊する。