週末の広島県への出張に際し、途中の岡山でかつての部下と一献傾けることになった。岡山といえば、伯備線の381系リタイヤを前に大いに盛り上がっているし、キハ47も頻繁に走っているホットスポットである。そういうわけで“のぞみ”を数本早めて岡山に着くようにし、飲みの前に駅で列車の写真を撮影することにした。撮影といっても、業務出張でデジタル一眼を持ち歩くことはしないので、使用機材はiPhoneである。

岡山到着は17時過ぎ。退勤時間にインバウンドの群れが加わって駅構内はすごい混雑である。そんな中で鉄チャンするのは気が引けるが、蛮勇を奮って撮影した写真を以下にお目にかける次第。駅滞在はわずか30分足らずだったが、バラエティ豊かな車両を目にすることができ、それなりの満足感が得られた。

↓“のぞみ”から降りて急いだのは17:13発の伯備線“やくも21号”。残念ながら381系ではないが、デビュー間もない273系と初対面とあってワクワクする。2番線に入線するので対面の3番線の上り方に向かったが、ホーム端は立入禁止で編成全体を画面に収めることは難しそう。仕方なく下り方ホーム端に移動した。しかし、そこで撮るには明暗差が大きすぎて、明るい部分は飛んでしまった。このへんがデジタル一眼と違ってiPhoneの泣きどころか。この273系は塗色も含めエクステリアに好感が持て、JR西日本のセンスの良さが光る。(最後の1点を除き全て2024.5.17撮影)

↓“やくも21号”の発車直前に反対側向かいのホームに奇抜な塗色の列車が入ってきた。アンパンマンの絵が描かれている。僕はこういう塗色・デザインが嫌いなのだが、一般の受けはいいのだろう。せっかくなので撮影した。あとで調べると、JR四国の8000系による“しおかぜ22号”らしい。


↑↓次は17:22発の吉備線761D。この列車は駅構内最北の10番線なのでかぶりつきで撮らざるを得なかった。アンパンマンを見た後だと安心感があるし、久しぶりに聞くディーゼルサウンドは心地よかった。下り方・上り方両方で撮影した。

↓上の吉備線761Dと17:37発の津山線958Dが同じホームで並ぶかもしれないと期待したが、そうはならなかった。光線状態が悪いのを承知の上で4番線側に移動して、958Dを列車写真風に撮影した。

↓ふと頭上に目をやると趣あり気な屋根だったので、その骨組みを大きく画面に取り入れて撮ってみた。

↓跨線橋から9番線に停車中の958Dを撮った。

↓上の写真を撮って反対側を見やると、8番線にこれまた変な格好の車両がいたので駆けつけた。初めてみる車両で、どちらかというと私鉄風の、西武あたりで見かけるようなデザインであった。これも後で調べてみると、JR四国の5000系であった。JR四国という会社、コーポレートとしては地味だが、デザインには凝るのか。

↓ホーム反対側の7番線にはさきほど到着したアンパンマンがまだ停まっている。どうやら折り返し17:53発の“しおかぜ21号”になるようだ。そこに播州赤穂行の858Mが到着。アンパンマンと並んだところでシャッターを切った。

↓9・10番線に目をやると吉備線のキハ47と津山線のキハ47が並んでいる。これはいいと階段を駆け上り、ホームに急いだ。しかし、階段を降りたところからは両方の顔を画面に入れることはできなかった。反対側に行って撮ろうとしたら津山線の方が動き出してしまった。仕方なく発車して顔が見える位置に来たところでシャッターを切った。

↓そろそろ約束の時間も迫ってきたので、最後に悪ふざけの写真を撮って、駅を後にした。

↓(付録)翌日の帰京に際し福山駅で乗車予定の“のぞみ”を待っていると、先行して500系の“こだま850号”がやってきた。これは珍しいと慌ててジャケットのポケットからiPhoneを取り出した。

 

【お知らせ】

猫実マサヒロ氏(steam_locomotive_nostalgia)と青井岳夫によるYou Tubeチャンネル『機関車ラヂオ』。国鉄時代のあれこれに関し、アラ還前後のいい歳こいたオヤジのダベリと言えなくもありませんが、皆様にご笑覧いただければ幸いです。