しばらく前に仕事で会った人が怪しかった。仮にAさんとする。

Aさんはいくつかの肩書を持っていてとても多忙である。初めて会おうとした際にも互いの予定がなかなか一致せず、結局日曜日の夕刻に六本木のオフィスで会うことになった。その日、ひととおり仕事の打合せを終えて帰ろうとすると、お土産をいただいた。これがめちゃめちゃマニアックな鉄道グッズ。なんでも某鉄道会社からの依頼で自分が手がけたプロジェクトの由。どうやらその日僕に同行した者がAさんに、青井は鉄チャンだと伝えていて、それでらしい。Aさんとは同い年ということもあり、僕も昔その鉄道沿線に住んでいたことがあると言ったのをきっかけに話が弾んだ。そして、Aさんは鉄チャンであると感じた。しかし、当人は鉄チャンではないと言い張る。なぜ頑なに否定するのかはわからないが、Aさんが鉄チャンであるかどうかは大したことではないのでそのまま放っておいた。そうしたら、数日後に件の鉄道会社の広報誌に執筆したという鉄道にまつわる複数の記事が宅配便で送られてきた。やはり鉄チャンだと思い、ならばということでお返しに拙著『Excellent Railways ー追憶の鉄路ー』を謹呈した。

そして、先日お会いした際に、またもや別の鉄道会社の鉄道グッズをいただいた。やはり鉄チャンじゃないですかと僕が言ったら、「いやいや、自分は鉄分15パーセントくらいですよ。90パー以上の青井さんには負けます」だと。やはり鉄チャンだったじゃん。なお、僕のことを「90パー以上」というのは遺憾で、自分では100パーセントと思っている。それだけです。他愛もない話で失礼しました。

↓1986年春から1年半ほど京都市内の京阪沿線に住んでいた。本文とは直接の関係はないが、休みの日には時折り京阪電車の撮影に繰り出していた。当時の写真を3点お目にかける。いずれもネガカラーゆえ劣化が著しいことをお許し願いたい。


【お知らせ】

You Tubeを始めました。

チャンネル名を『機関車ラヂオ』といい、既に3本の番組が公開されています。内容は、Instagramにおいて#steam_locomotive_nostalgiaのハンドルネームで御尊父が撮影した蒸機現役時代の写真を中心に投稿している猫実マサヒロさんが発案・企画・編集した映像(写真や動画)に、猫実さんと僕が音声会話をかぶせたものです。特に猫実パパが蒸機現役時代に撮影した動画や写真は圧巻です。それらの映像を見るだけでも一見の価値があると思います。僕はポストSLのDLやDCなどの写真を提供しています。番組自体はアラ還前後のいい歳をした親父のダベリと言えなくもありませんが、国鉄時代のSLをはじめとした車両やかつての名撮影地を中心にアップしていくのではないかと思います。

皆様にご笑覧いただければ幸いです。