前夜は早々に就寝したが、翌日は朝イチからやるつもりはなかった。それというのも、曇り予報の上に、富良野発の一番列車が[森恵+紫水]とわかっていたのでやる気が失せたからである。

それでも5時過ぎに自然と目が覚めてしまった。窓の外は薄曇りで弱いながらも日が出ている。慌てずにシャワーを浴びてから宿を出た。どこで撮るという確固たるアテもないままに、東滝川から赤平にかけて目について気になったポイントに立ち寄りながら撮影をこなした。

午前中は晴れと薄曇りの中間のような天気で、昨日ほどではないが気温も高い。

↓泊まったホテルから赤平方面に向かおうとしてナビをセットしたら空知川沿いのルートが表示された。それに従って運転していると、途中から河川のような大きな用水路と並行するようになった。もしやと思って車を停めGoogleマップで調べてみると、果たして北海幹線用水路だった。知る人ぞ知る全長80km、我が国有数の農業用水路であり、空知農業の生命線である。(砂川市富平にて)

↑↓朝イチからはやらないと言いながら、パスしたのは下りの1本だけで、結局は上りの一番列車から撮影することになってしまった。赤平のズリ山をバックにやってきた2470Dは北海道色だった。続く2472Dは森の恵み(と紫水の2連)。(赤平ー東滝川)

↓赤平工業団地にある(株)植松電機は人工衛星を手がけていて、微小重力環境を再現する実験塔(当社では「コスモトーレ」と称している)がある。2473Dを撮影した公園には色とりどりの野花が咲き乱れていた。(東滝川ー赤平)

↓東滝川を通過する週末運転のフラノラベンダーエクスプレス。ここもアカシヤの花が咲き誇っていた。

↑↓赤平近くの住宅地には家庭菜園のようなものがあって、線路沿いにはアカシヤや菖蒲、フランスギクなどの花が咲き競っていた。農作業に勤しむご婦人にひと声かけて畑に入れてもらった。赤平で交換する2475D(上)、2476D(下)ともに北海道色だった。(いずれも赤平ー東滝川)

↓前回茂尻を訪れた際に地元の方から「ヒグマが出没した」と聞かされた踏切に行ってみた。人家が近くにあるとはいえ、警戒を怠れない。(茂尻ー赤平)

昼前から雲が多くなってきたが、それでも曇りというほどではない。赤平市内で昼食をとり、心機一転午後の部に突入。自分にとっての新規ポイントを探し出しつつ撮影した。

↓赤平といえば、北海道ローカル『水曜どうでしょう』で有名になったヘルメットトンカツラーメン。しかし、そのラーメン屋のクチコミをみると、がんがんラーメンの方が人気があるようなのでオーダーした。赤平名物がんがん鍋(豚や野菜が入った味噌ベースのホルモン鍋)のラーメン版であった。これはとても美味かった。

↓芦別の街を俯瞰できる場所はないかと探している際にたまたま見つけたポイント。もっと高い位置からの撮影も可能だが、僕の好みはこの辺り。観音様、五重塔、星の降る里大橋が望めるいかにも芦別らしい風景。願わくばタラコかツートンに来てほしかった。(平岸ー芦別)

↑↓国道38号から上芦別方面に分岐する道道が線路を跨ぐところに三脚を立てた。ここは道路の両側に歩道があるので怖い思いをせずに撮影できるのがいい。いずれも方向もアカシヤの花が満開だった。2480D(上)、2479D(下)ともに色物でなく、ホッとした。(上芦別ー芦別)

↓この頃になると空が暗くなり、雨が時折ポツポツと降ってくるようになった。テンションが下がるが、芦別と平岸の中間あたりにある鉄橋を見上げる形で撮った。この2481Dの前にやってきた2482Dは森の恵みだった。(芦別ー平岸)

↓この日の最後は朝イチで訪れた場所(赤平市浄化センター付近)でフラノラベンダーエクスプレスを撮影した。

天気は16時頃から本格的な曇りになってきた。天気が悪くなってきたのに比例するかのようにテンションも下がってきたので、フラノラベンダーエクスプレスを撮ってあがりとした。

宿のある滝川といえば、松尾ジンギスカンの本店がある。1981年2月に松尾ジンギスカン呼人支店の暖簾をくぐって以来四十有余年、ようやく本店の暖簾をくぐることができた。

↓雨が降り出す中でかけた松尾ジンギスカン本店では、枝豆から始まり、羊肉ソーセージ、富良野産アスパラガスを経て、ラムリブロースジンギスカンを堪能した。もちろん飲み放題を付けてである。いい気分になって店を出たら、雨は止んでいた。