今年の都心の桜は意外なほど開花が遅かった。当初は春分の日あたりに開花すると予想されていたが、思わぬ寒さが続き、4月にずれ込んだ。開花してからは暖かい日が続いたので、先週末に一気に満開となった。
しかし、満開前後の天気は今ひとつというか曇り又は雨予報。晴れは期待できないが、土曜日に花見の散歩に繰り出した。我が家は九段下から田安門→千鳥ヶ淵→靖国神社→外堀(新見附堀)というルートを辿るのが定番となっている。今年も千鳥ヶ淵の桜は美しかったが、インバウンドの多さに驚いた。ボート乗り場はかつて見たことがないほどの長蛇の列であった。それと、満開にしては例年より多く葉が出てしまっているという印象を受けた。

↓お濠端を行く中央線E233系

↓市ケ谷駅に停車中の中央・総武緩行線

花見ルートの最後には中央快速線と中央・総武緩行線が走る外堀に立ち寄るのが恒例となっている。千鳥ヶ淵と外堀とでは、例年開花・満開の時期が1週間ほどずれるのだが、今年は同時だった。花見に向かうのは混雑を避けるため午前中なので、対岸の外堀通りで快速線・緩行線を撮ろうとすると逆光になる。しかし、今回は曇りだから光線状態を気にせず撮影することができた。どうせ曇りなのだからと流し撮りに取り組んだ。最初はシャッタースピード1/30で撮っていたが、思ったほど流れないとわかってからは1/15。ピントはもちろんマニュアル設定。満開の桜花の隙間から列車が見えるという撮り方を目指したのだが、なかなかどうして事はそう簡単ではなかった。この区間は電柱やブッシュが邪魔をしてもともと撮りづらい場所ではあるのだが、歩留まりとしては極めて低調であった。それでも気がつけば1時間あまりをお濠端で過ごし、ひと月ぶりに鉄分を摂ったのであった。

↓以下はいずれも市ケ谷ー飯田橋で撮影。