富良野はときおり雪が舞っていた。

自分にとってはたぶん最後となるであろう根室西線。廃線狂想曲の前に訪問しておきたかった。前回12月に訪れたときは豪雪で撮影にひと苦労。しまいには帰りの便が欠航になる始末。最後の訪問ぐらいは晴れてほしかったが、今日も叶わぬようだ。先週末や昨日は激山だったので、尚更残念な気持ちになる。

例によって朝イチのJALでの旭川入りなので、根室西線は午後の2477Dから撮影開始。晴れていなければどこで撮っても大差ないと考え、まずは山部・下金山間にある落葉松バックの踏切。山部球場の撮影ポイントを道なりに進んだところにある踏切といえばおわかりいただけると思う。列車が来るまでまったりしていると、後からやってきた同業者が親切に旭アサのキハ40運用を教えてくれた。ありがたいことだ。しかし、雪は横殴り状態。そんな中をやってきたのは宗谷色だった。

↓前回同様羽田空港ラウンジで朝弁。

↓レンタカーを借りてすぐに向かったのは石北本線。当麻ー桜岡で捉えたキハ283。背後にうっすらと大雪山系旭岳が見える!?

↓昼食に予定していた旭川郊外のラーメン店は臨時休業。脳がラーメンモードになっていて、代わりに撮り鉄に人気のゑびす屋(中富良野町)でピリ辛味噌チャーシューラーメンを食べた。美味かった。

↓雪が降りしきる中をやって来たのは宗谷色(山部ー下金山)

次は国道237号の山部陸橋。ここにある一本のポプラはいつも気になる存在。雪で周辺の雑草が隠れているのでスッキリした絵が撮れそうだ。横がちにとるか正面から撮るか悩んだ末に正面がちに撮ることにした。

ここまでが昼の部。これ以後は夕方〜夜間の部。

まずは布部と山部を結ぶ林道の踏切(布部ゲート手前)から後追いで狙う。前回暗闇の中でピントを外してしまったので、その雪辱。ただし、今回はカーブの内側でカメラを構えた。相変わらず雪が激しく降り続いている。

↓ポプラが印象的な山部陸橋にて(山部ー布部)

↓布部ー山部の富良野原野12線踏切にて

撮影後はどこにしようか当てのないまま宿のあるかなやま湖方面に車を走らせていると、湖にかかるコンクリート橋で撮ることを思いついた。暗くなりかけた中をヘッドライトを輝かせてやってきた列車を撮って店仕舞いとした。

宿の駐車場には車が1台も停まっていない。これはもしかして宿泊者は僕一人かと思ったが、「鉄道写真の人はもっと到着が遅い」と受付のおじさんに言われてしまった。そんなことは気にせず、さっそく大風呂につかって疲れを癒し、セコマで調達したアルコールで一献やり、早朝から行動する明日に備えて早々に床に就いた。

↓かなやま湖にかかるコンクリート橋を渡るヨンマル。全くもって褒められたことではないが、現場は撮りやすくなっていた。