日の出前の6時に宿を出ようとすると、雪がちらちら舞っている。車を走らせていると、時折雪が止むかと思えばすぐに横殴りの雪。今日もそのような天気なのだろう。

朝イチの送り込み回送はパスしたので、返しの2474Dを金山・下金山間の国道がオーバークロスする地点で撮影開始。道行く車は全くといっていいほどなく、除雪車が行き交うばかりだ。次は下金山近くの踏切。この頃になると、風が強まり横殴りの雪になってきた。それでもなんとか撮影をこなし、セコマで仕入れた朝食をガッツリ食べた。

↓夜が明けるとともに雪が舞い出した。(金山ー下金山)

↓付近では複数の除雪車が気忙しく除雪作業を行っていた。(下金山ー金山)

↑↓次の列車まで間があるので、下金山駅に立ち寄りスナップした。

腹が満ちたところで山部・下金山間の野球場近くの定番撮影地に移動。背後の山が見えなかったので、手前の雪原を大きく画面に取り込んで撮影した。そのまま追いかけを敢行し、富良野・野花南間の国道オーバークロスにて後追いで撮影した。野花南で交換してやってくる2475Dはふらのワインハウスの高台から撮った。はじめは高台の前方に三脚を据えたが、切り位置に引っかかる木の枝がどうにも邪魔。そこで後方に下がったら、河原に数台の重機が置いてあるのが目に入った。それを画面から排除するのに苦労した。これで午前の部が終了。

↓たらこやツートンでないと目立たないが、致し方なし。(下金山ー山部)

↓山部から自動車専用道を利用して追いかけたが、横殴りの地吹雪に遭遇し、大いに緊張した。(富良野ー島ノ下(信))

↓上の写真を撮り終わると、ラベンダー大橋下(ツートンがヒグマと衝突した地点)に向かったが、除雪されてなくて辿り着けなかった。次善の策としてここにやってきたが、画面すぐ右の河原には重機が4台置かれていた。(島ノ下(信)ー富良野)

昼が近づくにつれ太陽が顔を出し、これからの撮影に期待が持てる。嬉しくなって山部方面に車を走らせると、時折地吹雪に見舞われた。どうも天気は期待しない方がよさそうだ。

次の2477Dの撮影場所をあちこちきめ細かくロケハンする。相変わらず太陽は出ているのだが、風がめっぽう強く、三脚が吹き飛ばされそう。それでも山が見え始めてきたので午前中の野球場付近に再度三脚を立てた。しかし、案の定三脚を手で押さえていないと吹き飛ばされる。3回ほど肝を冷やした。

↓クルクモルの例に漏れず、通過時刻が近づくにつれ太陽が隠れ、背後の山は見えなくなってしまった。(山部ー下金山)

↓踏切近くで印象的な木々を見つけた。縦構図にするか横構図にするか悩んだが、結局縦にした。予備のカメラを動員して両方撮ればいいという考えもあろうが、同時に2台を操るのは苦手である。(下金山ー山部)

↓布部で待機していると、あれよあれよという間に雪が激しさを増してきた。

返しの2482Dは下金山の山部側踏切で撮影して、最後に布部駅に向かった。ここで2479Dを撮ろうとする頃から雪が激しく降り出した。なんとか撮影を終え、旭川空港へ向かおうとすると、スマホに搭乗便欠航のお知らせメールが入っていた。なんてこった!

しばし考えを巡らす。JALだけでなくAIR DOも欠航のようだ。そうなるともう今晩の帰京は無理。レンタカーオフィスは旭川空港にしかないので、新千歳空港に抜けるという選択肢はないからだ。吹雪の中の運転を避けて富良野に泊まろうと思い、レンタカーオフィスにもう1日延長できないかと訊くと、できないという。万事休す。地吹雪でホワイトアウト寸前の中を運転するなんて経験は初めてだ。視界がほとんど効かないが、路肩を示す矢印の標識(北海道でよく見かけるやつ)には大いに助けられた。この猛吹雪の中を時速30キロ程度のノロノロ運転でも走り抜く道民の根性は大したものだ。内地だったら立ち往生して道路に閉じ込められるところだろう。富良野から旭川空港まで1時間半かけて到達。無事に無事故で辿り着いたことに自分で自分を褒めた。青い会社に勤める身内からはゴネるとそれなりの援助が得られるとは聞いていたが、そんなことをしていると終バスに乗り遅れると思い、バス乗り場に直行した。そして、なんとか終バスに乗り込んで旭川市街に向かった。富良野にいた時点ではじゃらんの予約枠はいっぱいあったので予約しないまま旭川空港にやってきた。しかし、バスの中でじゃらんを見るとどこも満室。真っ青になりながらも、Booking.comを見ると余裕で空室があった。そうして予約したホテルに転がりこんだのであった。