先月、紅葉盛りの北海道と釜石線に立て続けに出かけたことですっかり紅葉モードになり、先週末の土曜日に中央東線に出撃した。この時期土曜朝の中央道下り線は激しい渋滞になる。そこで前夜のうちに山梨県内某所に前乗りすることにした。その途中で鳥沢橋梁に立ち寄り夜楽撮影したが、写真の出来はイマイチ以下であった。

翌日は朝食後にゆっくりと出発した。

まずは笹子峠を越えた甲斐大和対岸の斜面から。近くに車を停める場所がないことはわかっていた。停められそうなスペースは農家所有地であるし、無断で無理やり停めると農作業車の邪魔になることは必至。撮影禁止にならないためにもそのようなことは避けるべきと考え、遠くの駐車場に停めて急坂を登り降りして撮影ポイントに辿り着いた。現場は混んでいるかもしれないと覚悟していたが、先客が一人だけ。朝方快速線区間で起きた人身事故のため列車に遅れが出ていたが、約2時間まったりと撮影できた。

↓中央本線甲斐大和ー勝沼ぶどう郷

さて次は高速を利用して一気に八ヶ岳を望むポイントへ向かった。傾斜地に拓かれた田畑周辺のところどころに三脚が立っている。僕もその中の1カ所に三脚をセットした。ダイヤはまだ少し乱れているようであったが、快晴の秋空の下黄葉したカラマツの背後に八ヶ岳が見えるロケーションで鉄チャンを楽しんだ。14時半過ぎになって農家の人が野焼きを始め、風向きで煙が画面に流れ込んできてしまうので、もはやこれまでと思い撤収した。野焼き自体はあまり推奨されるものではないが、案外田畑を荒らす鉄チャン撃退術なのかもしれない。

↓中央本線すずらんの里ー富士見

家族と合流するため遠く離れた所まで迎えにいかなければならず、タイムリミットが迫る中を最後に立場川橋梁のたもと付近でE353系の正面ドカンを手持ちで撮影した。本当はブルサンの牽く貨物列車も撮りたかったが、時間切れで現場を離れざるを得なかった。それでも黄葉したカラマツ林をバックに秋らしい写真が撮れたので、満足してピックアップに向かった。

↓中央本線富士見ー信濃境