釧路五日目の2月8日はホテルを5時に出発してオホーツクにやってきた。網走発の4725Dを中斜里の猿間川で撮ることができたので2時間余りで来たことになる。

↓斜里岳を背景にキハ54が行く。中斜里ー斜里にて

そして止別の丘に登ってみると流氷は沖合に流れてしまっていた。残念無念! 昨日の情報では接岸していたのだが、南西の風というのが引っかかっていた。心配的中、やはり風に流されたか。操業真っ盛りのホクレン中斜里製糖工場からここまで匂いが漂ってくるということは南東の風で、今日の流氷再接岸は望めないだろう。それでもこの丘には11人が集った。キハ40が来る直前に線路端まで走ってきて電柱によじ登り撮ってすぐ逃げていく〝屑鉄〟4人組も目撃した。

↓キハ40の流氷物語号が止別の丘を行く。少しでも流氷を際立たせようと望遠レンズで背後を圧縮した。止別ー浜小清水にて

浜小清水の道の駅で買い物と食事をした後、北浜の白鳥展望公園へ行き、オホーツク海をバックに走る列車を撮影した。本当は背景が流氷になるはずだったのにと思うと残念だが、素晴らしいブルーだったのでそれはそれで良かった。

↓河原では重機2台で工事しており、それが画面に入らないよう気を遣った。北浜ー浜小清水にて

この後の列車が途切れる時間帯を利用して斜里のコインランドリーで洗濯。再び猿間川で斜里岳をバックに釧路に戻る流氷物語編成を撮影して切り上げ、僕も釧路に戻ることにした。ルートは朝とは別の東側の道道1115号〜150号。ところが北見と釧路の境のあたりで雪雲が現れたかと思う間もなく横殴りの雪で視界がきかなくなり、通行量の少ないルート選択を悔いたが、周囲が真っ暗になる前になんとか虹別まで辿り着いた頃には雪は止んでホッとした。

 

さてキハ283系だが、明日には運転が再開されるだろうと思っていたのに札幌発着の特急は全て運休のまま。どうやら札幌の高架区間の積雪に手こずっているようだ。それに沿線各地で車両が埋もれていて、除雪列車を入れようにも入れられないらしい。ともあれ深刻な状況はまだ改善されなかった。


というわけで2月9日は再び冬の湿原号を撮ることにした。根室本線でキハ40だけ撮るという選択肢もあったが、どうにもやる気が起きなかった。

まずは手始めに釧路川の鉄橋。暖かく蓮氷は見れなかった。列車を追いかけるも今日は晴れてはいるが阿寒の山々が見えない。そこで標茶近くの歩道橋から若者のような正面ドカンのアングルで撮影することにした。いずれのスポットでも後からやってきた若者は先着者に挨拶すらしないようでは先が思いやられる。

↓ご覧のとおり蓮氷はなし。釧路ー東釧路にて

↓標茶の街中に入る地点ゆえC11なら絶気になるところだが、DLだと気にならない。茅沼ー標茶にて

返しはC11の逆向き運転だったらまず撮らないだろうというスポットで撮影した。


明日あたりキハ283系が撮れないといよいよヤバくなると思ったが、札幌発着の特急は全て運休のまま。本当にヤバそう。落ち込む気分を盛り返すべく和商市場で蒸した毛蟹を仕入れ(持参した調理バサミを使って)部屋で食べ始めると元気になってきた。そして僕は…(続く)

↓コッタロ湿原展望台へと続く道(現在閉鎖中)の踏切から。茅沼ー塘路にて