こんにちは、Excelパーソナルトレーナー 土谷です。 本日はデータクレンジング方法の3回目。前回ご紹介した下記14手順の内、手順2をご説明いたします。
1 クレンジングの対象、範囲を決定
2. 法人名の半角と全角を統一(JIS関数)
3. 冒頭、末尾のスペースを削除(TRIM関数、CLEAN関数)
4. 法人名の表記揺れを解消(文字の置換)
5. 都道府県、市区町村の表記揺れを解消(フィルタリング)
6. (存在するのであれば)法人番号や企業コードで並び替えを実行
7. (存在するのであれば)法人番号や企業コードの一致するものを精査、名寄せ
8. 法人名、都道府県、市区町村で並び替えを実行
9. 法人名、都道府県、市区町村、その他の付帯情報で総合して精査、名寄せ
10. 都道府県、市区町村で並び替え
11. 都道府県、市区町村、丁目、番地、URL等その他の付帯情報から法人格未記載の情報を精査、名寄せ
12. 上記手順で不明なデータを記載者に直接確認
13. クレンジング不可能なデータの取り扱いを判断
14. 主キーを付与する
■手順2. 法人名の半角と全角を統一(JIS関数)
法人名の半角と全角を統一するため、JIS関数を用います[注1]。
JIS関数は半角文字を全角文字に変換する関数です(全角文字を半角文字にするASC関数という関数も存在します[注2])。
以下の手順(a)~(e)では見やすくするため、住所情報等のD列~K列を非表示にしてご説明します。
(a) データ開始行の空白セル(今回はL2セル)に=jis(C2)と記載
※C2は「法人名」記載列のセル
※上記データはサンプルです。 実在の法人情報等とは関係ございません
※"□"は空白、"⏎"は改行を意味
(b) L2セルに全てが全角文字の企業名が表示される
(c) JIS関数を全データ行にコピー&ペースト
(d) L列の全関数行をコピーし、C列に値貼り付け[注3]
(e) L列の関数を削除して処理完了!!
これで法人名を全て全角で統一できました。
次回は「3. 冒頭、末尾のスペースを削除(TRIM関数、CLEAN関数)」をご説明いたします。
[注1] : 英数字は半角とする考え方もありますが、管理する上でも混在は誤りの元となるため、全角で統一することをお勧めします。
実際、信用調査会社大手二社の企業データは全角で統一されております。
[注2] : ASC関数の使用方法はJIS関数と同様のため、この記事の(a)~(d)をご参照ください。
[注3] : 値貼り付けは文字をコピーした後に対象セルを選択して右クリック→
貼り付けオプション欄の下記ボタンをクリックで実行できます
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