「お金はどう動いた?売掛金振込の仕訳〈請求書払い〉」という記事で、「売掛金」という勘定科目に入った売上金が銀行口座に振り込まれた時に、お金がどう動くのかをご紹介しました。
今回は、振込ではなく、お客さまが直接お支払いに来てキャッシュレス決済された場合に、お金がどう動くのかを見てみたいと思います。
お金はどう動いた?請求書払いの売掛金がキャッシュレス決済で支払われた時の仕訳
「請求書払い」の売上金は、請求書を発行するお客さまの「売掛金」という勘定科目に入っています。
この時点では、売上のお金がまだ自分の手元にはきていません。
「売掛金」に入っている売上金が自分の自由になるのは、それをお支払いいただいた時です。
ただし、それは、現金払いや振込だった場合。
キャッシュレス決済だった場合は、またまた手元をすり抜けていってしまうのです。
私の中ではこんなイメージ
キャッシュレス決済で支払われた売掛金は、お客さまの「売掛金」から、キャッシュレス決済事業者の「売掛金」に移動します。
お金は勘定科目間で移動するだけ。
収益(収入)でも、費用(支出)でもないので、計上する勘定科目はありません。
この時の売掛金は、移動元がお客さまの、移動先がキャッシュレス決済事業者の売掛金です。
これを仕訳帳であらわすと、左と右の両方が売掛金になります。
ただし、左がキャッシュレス決済事業者の、右がお客さまの売掛金です。
キャッシュレス決済で支払われた請求書払いの売上金は、「お客さまの売掛金」から出ていき、「キャッシュレス決済事業者の売掛金」に入りました。
計上する勘定科目はなかったので、以前の「お金はどう動いた?売掛金振込の仕訳〈キャッシュレス〉手数料」という記事の集計結果から変わりありません。
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お金はどう動いた?キャッシュレス決済された請求書払いの売掛金が振り込まれた時の仕訳