ミッションを発信すると「共感」を得られやすくなる | 藤村正宏のエクスマブログ

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集客アップ・売上アップに役立つPOPやチラシなどの販促事例が満載。「モノ」を売るな!「体験」を売れ!のエクスペリエンス・マーケティングであなたのビジネスが圧倒的に輝きます。


おはようございます。
2013年も今日を含めて、あと三日になりました。
「もういくつ寝るとお正月」っていう歌がありますが、いかがお過ごしですか。
今日の記事は、「ミッション」について書いてみます。


ミッションというのは、企業にとって想像以上に重要なことです。
たとえば、カンタンなことだと、「売上の○○%を□□に寄付します」、という社会的なミッション。
これだけでも選ばれる理由になる場合があります。
環境保護、野生動物保護、病気の子供たち、障害をもった子どもたち・・・。
そういった支援をしている団体などに寄付をしたり、運動したりしている店や企業は、やっぱり支持される。
ミネラル・ウォーターの「ヴォルビック」が、「あなたがヴォルビック1リットル買うと、アフリカにきれいな水が10リットル提供されます」というキャンペーンを実施した。
これで「ヴォルビック」はものすごく売上を伸ばしました。
ミネラル・ウォーターの中でも、結構価格は高い商品なのにも拘わらずです。
儲けばかり気にしている企業より、社会的ミッションがある企業から買うほうがいい。
消費者はそう思うのです。
社会的ミッションを訴求し「共感」を呼ぶことで、結果的にあなたの商品や会社の価値が高まるということ。
社会的ミッションはとても重要です。


僕は「モノ」を売るな、「体験」を売れ、とずっと言ってきています。
体験を売るということを忘れてしまうと、自分の会社の利益ばかりに集中して、大切なことを忘れてしまうのです。
「モノ」を売っているんじゃないっていうこと。
何か違うものを世の中に提供しているってこと。
それを忘れてはいけません。
だって、そうでなきゃつまらないし、そうでなきゃ消費者にだって支持されっこないです。
本当に社会的ミッションは重要です。


お菓子御殿


沖縄の「お菓子御殿」(株式会社お菓子のポルシェ)は「紅いもタルト」を日本で最初に開発した会社です。
「御菓子を通して日本中に笑顔を」
こういうミッションを常に発信しています。
たとえば、ネットショップで買ってくれたお客さまに出す、お礼のメールもそれが反映されています。
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【御菓子御殿】お客様のしあわせメッセージをお聞かせ下さい
○○○○様

この度は、御菓子御殿オンラインショップをご利用いただき
誠に、ありがとうございました。
ご購入頂きました、お菓子はいかがだったでしょうか?

こんにちは。御菓子御殿オンラインショップ担当の○○○○です。
御菓子御殿では、ご購入いただいたみなさまからの「しあわせメッセージ」を募集しています。
お菓子を食べると、しあわせな気分になりますよね。
美味しいお菓子には、人をしあわせにする力があるんだと思うんです。
私たち御菓子御殿スタッフは、お菓子を通してたくさんの人たちに、しあわせになってもらいたいと思っています。日本中に笑顔があふれたら、とってもステキですよね。

そこでお客様にお願いがあります。
ぜひ、「しあわせメッセージ」をお聞かせください。
お客様のしあわせメッセージが私たちスタッフの明日の元気の素になるのです。
おほめの言葉、ご意見、なんでもかまいません。
ぜひお客様の熱いメッセージをお願いします!
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このお礼メールから、たくさんの「しあわせメッセージ」が届くそうです。
「美味しかった」というお菓子の味に対する感想だけでなく、お客様が御菓子御殿のお菓子と出会ったきっかけ、その時の状況など、お客様一人ひとりの、しあわせなメッセージです。
御菓子御殿は、ただお菓子を届けているのではなく、結婚式で沖縄に来ているカップルの思い出に残るひと場面だったり、家族旅行の思い出の中だったり、お客様の人生の中の、しあわせ時間も一緒に届けているということ。
だから、この会社の「紅いもタルト」は、競合する類似品がたくさんある中でも、ダントツ一番に売れているわけです。
年間3000万個以上。箱にすると300万個以上です。
沖縄の旅行者2人に1人が買っている計算になります。
「ミッション」を発信することで、独自の価値を創出しているのです。


年末年始は、カレンダーの関係で、長いお休みがとりやすくなっています。

経営者やビジネスリーダーは、こういうときに、自分のビジネスを考えることが大事です。

何も考えずに、漫然としてるのではなく、さまざまなことを考えること。
そこで差が出てくるのです。
あなたの会社の理念。目標。目標達成までのシナリオ。新しいコト。
さまざまなことを考えてみましょう。
より面白くなるように。