■あなたは気づかないうちに販売機会を逃しているかも
あなたが温泉旅館に泊まっていたとします。
翌日、朝ご飯を食べた。
そこで出ていた海苔が、とっても美味しかった。
一緒に行っている家族も、とっても気に入りました。
チェックアウトしたあと、その近くにおみやげものを売っている売店があった。
朝ご飯に出ていた、あの美味しい海苔を、おみやげに買って帰ろうと、売店に入りました。
海苔が売っているコーナーに行ってみました。
そこには、何種類もの「海苔」が売っていて、どれが朝ご飯に出ていた海苔かが、まったくわかりません。
だって、「海苔」ですから、外見はほとんど変わりません。
パッケージもあまり差がない。
どれが欲しい海苔なのかが、ぜんぜんわかりません。
店員さんを探して訊こうと思いましたが、近くにいません。
ちょっと遠いレジでほかのお客様の会計をしています。
忙しそうです。
他の店員さんを探したけど見当たらない。
結局、あきらめて買いませんでした。
これ、ボクの塾生さんの実話です。
「もし、その売場に 朝ご飯の海苔はコレですって、POPがついていたら、すぐに買ったのに」
そう言っていました。
その高級温泉旅館の売店には、POPが一枚もついていなかったそうです。
「あの売店、たくさんPOPをつけたら、もっともっと売れると思うんです。もったいないです。いい旅館なのに」
確かに、もったいないですよ。
ボクが今来ている、山代温泉『宝生亭』の売店は、朝ご飯に提供している自家製のおかずを3点をおすすめしています。
以前も紹介した
『宝生亭の朝ごはんは美味しかったですか??』
というPOPです。
商品は「うま辛味噌」「中島菜あおさのり」「しょうがおかか」の3点盛り。
もちろん、単品でも買えます。
この中で一番売れているのは「うま辛味噌」だそうです。
1ヶ月平均100本も売れる。
100本っていうと、1000円の単価だと10万円です。
年間で120万円。
お客さまは朝ご飯を食べた後です。
その旅館で一番最後の体験といってもいい。
それが記憶に残っています。
昨晩の夕食より、朝ご飯の記憶のほうが鮮明。
そんな時に、こういうPOPを見ると、欲しくなる可能性は高いですよね。
ただ教えてあげているだけです。
気づかないところで、あなたも売れる機会をつぶしている可能性があります。
見直してみましょう。