これまで、ターゲットとマーケットは違うと書いてきました。
では、どうやってターゲットを明確にすればいいのでしょう。
坪井秀樹氏(コードネーム ハヤタ隊員)が副社長をやっていた愛知、三重、岐阜の展開中のリサイクルショップ「買取王国」。
ここのターゲット設定のやり方は、とっても参考になります。
売り場ごとに、ターゲットの設定を細かくやっている。
「メンズ衣料」担当の○○君のコーナーのターゲットは?」とか、「レディース衣料」担当○○さんのコーナーのターゲットは?」という具合に、ターゲットを細かく設定するのです。
たとえば「トレカ(トレーディングカード)売り場」のターゲット設定は
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加藤祐樹くん
6歳、小学校1年生
買取王国の近くの小学校に通っている
身長120センチ
髪型 普通
夏はTシャツ、ポロシャツ(赤系が多い・・・)
家ではカードを見ては絵を描いている。
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などなど、加藤くんの日常や家族構成など、細かく設定している。
こういうターゲット像が明確になったら、
「この売り場は、加藤裕樹くんを、徹底的に満足させよう!」
そういう考え方で売り場の構成、陳列のしかた、ディスプレイ、POP、サイン商品構成、接客、などなどを、彼に合わせて考えるわけです。
たとえば、加藤くんが身長120センチだから、売り場スタッフが、自分の目線を120センチに合わせて商品を並べたり、サインやPOPの位置を考えたりするのです。
実際にターゲットが明確だと、売り場に個性が出てきます。
現代のビジネスの一番の問題点は「個性がない」ということなのです。
【今日のPOINT】
個人までターゲットをしぼってみる
現代のビジネスの一番の問題点は、個性がないということ。