部屋を出る時またここに帰ってこれますようにと願う。
いつもの道を走り病院へ向かう。




車の中はいつもより言葉数が少ない。

病院へつき個室でベットに座ると胸の痛みに気付く。
昨日から胸がはっているなぁとおもってたけど、この胸の張りもてっきりベビちゃんが元気になってくれた証拠と思っていたのだが。。

でも見た目も本当に張っててパンパンに大きくなってるからもしや!と思って絞ってみると‥でた。

白い液体。ミルクだった‥。
まさかベビちゃんがいなくなってから出るなんて。
また涙が溢れ出てしまった。その後もどんどんはって何もしなくても垂れてくる状態。

人間の体って凄いな。
体が赤ちゃんを出そうとしてるから、
妊娠中に必要なプロゲステンの働きが弱まりオキシトシンという産後に必要なホルモンに切り替えはじめられてるのね。。。

そして到着し早々に最後のエコーチェック。

先生『ここが頭でこっちが体ですね、ちょっとね頭が今浮腫始めちゃってるかなぁ。心臓はこの辺りに見えてたと思うんですが確認できませんね』

夫婦『そうですね。。』

奇跡はさすがにおこらなかった。


予定通り子宮頸管拡張術をやる事になりその場ですぐに処置一回目が入った。
一回目はいつもの検診より少し痛いかなぁ位の痛みですぐに終え2回目は夕方にラミネート桿を入れる予定。
噂では相当痛いとの事。
2回目を乗り越えれるのなら無痛分娩しなくても大丈夫らしい。(結局腎機能、肝機能の値が悪かったので負担をかけないように無痛分娩は却下)

一旦旦那は仕事に行き夕方来る事になった。

夕方処置室に呼ばれる。
検診台に座り処置をしてもらう。内診は子宮口を確認するため『えっ嘘でしょ?』て思うぐらい深い所まで内診され(あくまでも感覚ね)痛みがはしる。
そして機械をいれられラミナリア桿(細い海藻でできた拡張する棒)を
『はいっチクっとしますよ〜』と数本〜数十本入れられる。
それがチクっとどころか痛いすぎた。痛みには強い方だが思わず叫んでしまう位。

そして『ちょっと引っ張りますよ〜』と今度は内臓がえぐられ取り出されてしまうんじゃないかと思う位究極の痛さ!
血がダラダラと垂れるのも感じる。
今出産だっけ?って思うくらい息もあれ看護師さんに『力抜いて〜息吸ってはいて〜大丈夫だよぉ。手の力抜いて〜』と声をかけられつつ手を握ってくれていた。
私はそんな事言われても痛しえぐられるし涙を流し絶叫。

ベビちゃんのためなら耐えられるのに。。こんな想いをしなきゃいけないのか。。

分娩はもっと痛いんだろうな。。
でも世間の妊婦さんはこれ以上の経験をしてるんだなきっと。乗り切らなきゃ。と心の中で想う。

本当に痛みで意識的が飛びそうになるというのはこういう事なんだという事がわかった。

先生『大丈夫ですか?』
私『はい、なんとか』

台が下がると足元には血が垂れた形跡が!
先生の白衣にも血が飛んでいて私の足にも血が垂れていた。

時間的には30分もかかっていない処置だと思うが本当に凄い処置だった。
車椅子で部屋までおくってもらう。
痛みはしばらくあり膣の中に入れたので棒みたいのがでている状態で座るのも角度によっては痛い。

終わってすぐに旦那に連絡。
今下の階にいるからもうすぐつくとのこと。

来た瞬間『痛かったの?』と。
『痛すぎたよ〜』
『顔がひきつってるもんね』
『うんわかった?明日もっと痛いんだろうなぁ』
と処置の話をしていたら先生方到来!

処置の説明をしてくれた。
そしたら『今の処置がおそらく1番痛い処置だから耐えられたなら明日は大丈夫でしょう。もしかしたら今日痛みが強くなって来たらそのまま何もしなくてもうまれてくる事もありますが何もなかったら明日8:30〜9:00には準備してスタートしましょう。遅くても13:00には産まれるでしょう』という話だった。

おっ今の処置が1番なら大丈夫か!
内心あんな絶叫している姿旦那に立ち会わせたら可哀想だなぁと思っていたので少し安心。

それから面会時間も終わりパパとは一旦お別れ。


1人となる。
私とベビちゃん本当に最後の夜。
明日お腹から出てしまうんだ。。薬を挿れているから苦しくないかな。という気持ちとベビちゃんの顔をみれるんだという気持ち。凄い複雑。

でもねやっぱり有難うの気持ちが強いんだ。

お腹を撫で話かけながら朝を迎えた。

続く

✥医師の発言は私の記憶に残るもので正確ではありませんご了承ください

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今回の妊娠闘病ストーリーの1話