ぼくは人の形を模して作られた無生物です。

エアパッキン+フェイスガード

ハロウィンの日に届いたぼくと対面したご主人は、予想通り大きくて少しコワイぼくを見て、ぼくが必要最低限しか手を加えられていない状態で送られるんだったという事を思い出したらしいのですが、どうやらご主人はこの状態でも十分良いかもしれないと思っている様子です。
そんなやっぱりおかしなご主人のところに来てしまったぼくの不安はもう少し続きそうです。


今日は、仮装をした子供達がお菓子を貰いに近所の家を訪ねる日でハロウィンというそうですが、ぼくが届いた日です。

発送用ダンボール


ご主人はぼくの発送用の箱が思いのほか大きい事に驚いて、その所為かなかなか開けてくれません。
兎も角今日は、ぼくが届いた日です。

石だ。
自分たちの仲間で、時折不幸にもあやつに落描きをされたりする者がいたりする。


歯


どうやらコレは、虫歯にならないの為のお守りと称して描いたモノらしいのだが、どう見ても逆効果な風情だ。


歯裏


あやつの思いつきは大概意味を成さないが、そんな思いつきで落書きをされた仲間を思うと不憫でならない。
そして、明日はわが身とばかりに自分たちは日々恐怖に苛まれているのだ。

ぼくはまだいつご主人と対面するのかわからないのですが、わかっている事はいろいろあります。
ぼくの大きさは62.5cmです。


62.5㌢


大きさというのは、縦の大きさで背の高さの事です。
ご主人は大きなものが少しコワイみたいです。
大きなものというのは、ご主人の頭の中にある色々なものに対する相応の大きさよりも大きいと感じるものが大きなものなんだそうです。
ぼくの大きさはご主人の思っている相応の大きさよりも大きいらしいので、やっぱり少しコワイらしいです。
なんだかちょっと腹立たしいです。

はたから見ると不可解で利用価値が無い様な物をあまり考えもせず購入したりするここの主であるが、その2つの要素に存在感が加わると、とたんに購入を躊躇しうだうだと悩みだす。
ぼくとやらの購入を決めるにあたっても散々悩んでいた様子であるが、私の時もそうであった。




悩んだ末に購入された私であるが、悩んだからといって特別丁重に扱われたりすることも無く、部屋の隅に追いやられたり、部屋の外に追い出されたりする事もしばしば。
しかしながらそういった時は部屋が小奇麗になったり日光浴が出来たりするのでまんざらでも無いのである。