よく言われることに
『漢方理論なんてこじつけだよ』
と言うものがあります。
確かに中医学的な気血水とか???と思われるかも知れません。
現代医学の方が何となく説得力は感じます。
しかし、過去の医療の実践を
論理的に体系立てて
長年、修正しながら実践してきた貴重な枠組みを全否定するのもおかしいと思います。
僕はテニスをやっていましたが、
バックはドライブ系のボールを打ちます。
最近はシングル・ハンドでトップスピンを打つ人は少ないですけど。
ある時トップスピンでストレートパスを狙ったら
高速の中ロブ(山なりのボール)になり、
拍手喝采を受けました。
実はミスショットなのですけど・・・・
それ以降、高速ロブを使いこなせるようになっています。
インパクトの瞬間に膝を沈ませて
手首を返さないと自然とロブ気味の弾道になるのです。
それ以降、フォアハンドでも
弾道の高低を使いこなせるようになりました。
何となく経験から身に着いた僕だけの感覚です。
漢方の先人たちと同列に例えては
申し訳ないほど僭越ですが、
きっと職人さんの経験値を積み重ね、
それを辻褄が合うように論理立てのではないでしょうか?
中医師から
『白い食品を控え、
キクラゲ等の黒い食品を採りなさい』
と言われたことがあります。
『うわ~、嘘くさいなぁ~』
と感じました。
しかし、きっと多くの先人の経験値が
そう言う疫学的な進化を遂げたのだと今は思います。
過去に沢山の毛さんや呉さんや陳さんが、
『俺さー、○○湯に甘草とナツメを増やしたら、
すっげー効いたぜ』
『えっ?毛先生も?
俺もそうだよ!
人参もチョイ足ししてみなよ。
笑っちゃうくらい凄いよ』
『へー、呉先生、ありがとう。
俺も試してみるよ』
などと言う会話があったかどうかは解りませんが、
そう言う壮大な人体実験の歴史なんじゃないかと思ったりします。
ヨーグルトが身体に効果があるメカニズムは
比較的現代になってから理解されましたが、
数千年前からヨーグルトを使った健康法はありました。
そういうものを独自の理論で辻褄を合わせながら、
論理的に体系立てたのは
凄いことだと思います。
過去の経験を利用するのみならず、
我々もその経験史の一部なると言う気構えも必要ですよね。