経済と金融の基本について、確認していくっす。
短期トレードはもちろん、長期トレードにおいても
投資や投機には、リスク(不確実性)がつきものです。
つまり、損するかもしれないということです。
このリスクをできるだけ減らすには、
平均回帰の原則に基づき、
投資価値の低いものを天井値(≒好況時)近くで売って、
投資価値の高いものを底値(≒不況時)近くで買えば、
安全域をたくさん取ることができる
=損する確率を減らすことができるということです。
投資価値について、復習する方は、
こちら をクリック。
ここで一つの疑問点が浮かび上がります。
なぜ投資価値の低いものが高く売れるのか?
なぜ投資価値の高いものを低く買えるのか?
「ふつう逆だろ?
誰でも価値の高いものには、より多くのお金を支払って、
価値の低いものは価格も、より少ないお金しか支払わないはずだろ?」
と思うのが当然ですが、
なぜこういう不思議なことが起こるのかというと、
一つ目の理由としては、
大半の人は自分が買うものの「価値」について、
明確に判断できる尺度(ものさし)がないからです。
合理的に判断するための基準がないわけですから、
感情や印象で意思決定してしまうことになります。
ですので、好況で皆が浮かれているときに、
テレビや雑誌などで「FXで稼ぐ」とか「株で儲ける」とか
「外貨預金は高金利」とか「投資信託は安全」とか
印象操作されると、なんとなく儲かりそうな気持になって、
安易にポジションをもつわけです。
これは金融商品だけではなく、
一般のモノやサービスの購入時にも当てはまります。
皆さんも損しないためには、
何かを買うときには、メディアに踊らされず、
明確な判断基準をもって取引したがいいと思います。
でないと、いくらお金があっても、お金が常に足りなくなります。
二つ目の理由としては、
給料の額です。
好況の時は、モノやサービスに対して、
通貨価値が相対的に下がっている状態なので、
物価は高いが、お金回りもよくなり、
その分、給与も高くなります。
お金をいっぱい持っていると、
気持ち的に、自分の中でお金の価値が下がります。
(いわゆる貨幣価値の低減。)
ですので、「いっぱいお金あるから、
いっちょ株でもやってみるか」と財布のひもがゆるみ、
ろくに調べもせず、安易にポジションを持つわけです。
不況の時は、モノやサービスに対して、
通貨価値が相対的に上がっている状態なので、
物価も安いが、その分給与も安くなります。
お金を持ってないわけですから、
投資どころか、生活でいっぱいいっぱいなわけです。
三つ目の理由としては、
金利の罠です。
政府は、好況の時には、行き過ぎた景気にブレーキをかけるために、
金利を上げることで、過剰な民間投資を控えさせようとします。
逆に、不況の時には、落ち込んだ景気に活力を与えるために、
金利を下げることで、停滞した民間投資を促そうとします。
そうなると、好況の時は、
たとえ経済成長の速度が落ち込んでいたとしても、
利回りが良いわけですから、
アマチュアは、投資対象に経済力があるかないかを
評価することなく、投資してしまい、
金利が下がった瞬間に価格が暴落して、
大損してしまうわけです。
逆に、不況の時は利回りが悪いですから、
投資価値の高いものが割安になっているにも関わらず、
投資していなければ、
その後、金利が上がり、連動して価格が上がっても、
チャンスを逃したことにすら、気づかないわけです。
このような一般の人々と逆のことをやっている
つまり、みんながお金のある時にお金を使わずストックしておいて、
みんながお金が無くなった瞬間に一気に使う人たちが
大きな利益をとれるわけです。
ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏などが
その代表例になると思います。
このような市場心理が働いて、
「市場の歪み」=「価値と価格の乖離」=仕掛けの絶好のチャンスが
数年に一度訪れ、
そして数年後には、「平均回帰の原則」に基づいて、
「市場の歪み」がなくなり、投資対象が適正価格に戻ったり、
または逆の歪みによって、より多くの利ザヤが発生した時が、
手じまいの絶好のチャンスになるわけです。
次回も、長期トレードについて確認するっす。
neetonのスピリチュアルポイントを上げてくれる方は
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。