ブツブツ交換 | 自分らしくを生きようね

自分らしくを生きようね

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今まで何となく生きてきたけど、あとどれくらい生きられるか
限られた人生をできるだけ満足のいくように生きたいなーと
思う次第です。


「金のオノと銀のオノ、お前が落としたのは
 どちらのオノじゃ?」

「どちらも私が落としたオノです、神サマ。」
と答えて、こっぴどく怒られそうな私です (笑)。

こんばんは、石井です。

今日は資産を構築するお話
- 不換紙幣 - です。

今までお話してきた資産構築の内容を
簡単にまとめると次のようになります。

私たちは本能的に資産を構築できないように
なってしまっています。その原因は、

 ・ 短期的な満足を追い求める
 ・ お金に対するネガティブな感情の刷り込み
 ・ お金を浪費してしまう悪い習慣

といったことです。
これらの本能の壁を超えるためには
次のような新しい考え方(マインドセット)を
身につけていく必要があります。

 ・ お金は資産ではない (一方、資産はお金に換えられる)

 ・ お金を使えばコストがかかる

 ・ お金が欲しいと思えば思うほど資産はできない
     (お金は単なる道具にすぎない)

 ・ クレジットカードの恐怖

私たちは生まれつき資産が構築できない
本能・環境・習慣を持ってしまっています。

そのため意識し、努力しないと資産構築は
できません。

今までの感情・知識・習慣を変える必要が
あるのです。

ほとんどの人は借金を抱えたままで
年金を期待する老後となります。

市販の本で資産構築を適切に説明しているものが
なかなか見あたらないので、このブログではこれからも
順を追って資産構築の方法をお伝えていきます。

まとめは以上です。
で、今回は興味深いお金の歴史に関するお話です。
リラックスして読んでください。

あなたは 「不換紙幣(ふかんしへい)」 という言葉を
聞いたことがありますか?

金や銀と交換できない紙幣という意味です。
反対の言葉は 「兌換紙幣(だかんしへい)」と
いい、金や銀と交換することができます。

これからお金の歴史について振り返ります。

まず最初はご存じの通り [物々交換] でした。
この方法はシンプルでも不便なものでした。

山に住むあなたが魚を食べたくなったとします。
すると例えば持っている山菜と魚を
交換しなくてはいけません。

魚を交換しても良い人を見つけたとしても、
その人が山菜ではなく弓矢を欲しがっていたとしたら ・・・

また別の人を探すか、又は弓矢を持っていて
山菜と交換したがっている人から弓矢を手に入れて、
その弓矢と魚を交換しなければいけません。

こうして書いているだけでもそう大変です。
当事者はきっとブツブツ言っていたでしょう。
(物々交換だけに (笑))

その後、貨幣による交換という発想が出てきました。
まず登場したのは、貝・骨・石などを利用した
[自然貨幣]です。
これは物々交換よりもだいぶ便利になりましたが、
その物自体に価値が感じられずあまり流通しませんでした。

次にでてきたのが、布・家畜・穀物による
[商品貨幣] でした。
より価値がでてきましたが流通するのに不便でした。
自分の米一俵と 3km 離れたところに住む人の
布 5反を交換するのは楽ではありません。

その次に登場したのが、金・銀・銅 による
[金属貨幣] でした。
それ自体に価値もあり流通もだいぶ便利になりました。
 ・ 秤量貨幣:重さで量る (例)砂金
 ・ 鋳造貨幣 (例)小判

その後に出てきたのが[兌換(だかん)紙幣]です。
銀行に行けばいつでも金・銀と交換できました。
もし周囲に明治生まれの方がいたら聞いて見てください (笑)。
これでかなり便利になりました。
(これを金本位制といいます)

そして現在流通しているのが不換(ふかん)紙幣です。
これは金・銀との交換はできません。

経済の発展とともに発行紙幣に対応する金・銀が
準備できなくなったことからこうなりました。

銀行にお札をもっていっても金や銀とは
換えてもらえませんよね (笑)。

この紙幣は政府の信用のみで発行されたものです。
(これを管理通貨制といいます)

政府に信用が無くなるとその価値は 1/10 などと
なってしまい、しまいにはカバン一杯の札束で
ようやくパン 1個が買えるなんて事態にもなりかねません。

「お金(紙幣自体)に価値はない」 という意味が
だんだん分かってきたでしょうか。

現代社会では、自分が欲しい物、相手が欲しい物の
本質的な価値が分かりづらくなっています。

本当に欲しいもの、大切なものがよく分からなくなり
とりあえずお金を稼ぐことが目的となってしまう
人まで出てきているのです。