近ごろツバメが減ってきているということに
気付いていましたか?
40年前に比べると半分近くになっているという
調査データもあるようです。
ちょっと驚きですね。
ツバメの減少の理由は、田畑の減少、河川の護岸化、
軒のある日本家屋が少なくなり巣作りできる場所が
減ったことなどが考えられています。
童話 「幸福な王子」 では王子の像にあった宝石や金箔を
貧しい人に与えるためにツバメが活躍していました。
ツバメがいなくなってしまうと、子どもたちが
あの良い話を聞いても、
「ツバメって何?」
となってしまうかもしれません。
私はそれが心配で夜も眠れません。 (←うそ(笑))
それはともかく、王子は自分を犠牲にして最後は
みすぼらしい格好になってしまうわけですが、
はたして幸せだったのでしょうか?
私は自分が幸せでないと他人も幸せには
できないような気がします。
仮に仏のような心をもっていて
「他人さえ幸せにできれば自分はどうなってもよい」
と心から思ってたとしても、当の周囲の人たちは
心穏やかではいられないと思うからです。
ということはやっぱり自分も周囲も幸せにならないと
幸せとはいえないのでは。
そしてその幸せはいつか手にするというものではなく
今、感じるようにならないと将来も感じることは
難しいと思います。
目が見える幸せ、体を自由に動かせる幸せ、
ご飯をおいしく食べられる幸せ ・・・
気がつきさえすればたくさんの幸せに
取り囲まれていることが分かります。
普段は 「もっと速く」 「もっとたくさん」 「もっとおいしい物」・・・
「もっともっと」 の最大を求める世界に浸っていることと
思いますが、たまにはちょっと違う世界を味わってみましょう。
『最良の世界』は『最大の世界』とは違うところにありそうです。