☆☆☆☆☆
映画を観た後しばらくして読みました。
映画もよかったですが、当然ながら端折られている箇所や異なる演出もある映画とはまた違った感動を得られました。
蒔野聡史の次の言葉は印象深く、物語全体でも重要な意味を持ちます。
「人は、変えられるのは、未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
愛や幸福とはどういうものか、とても共感できる定義です。
「幸福とは、日々経験されるこの世界の表面に、それについて語るべき相手の顔が、くっきりと示されることだった。」
小峰洋子の父であるソリッチが語った次の言葉は、自由意志か、決定論かのいい使い分けだなと思いました。
「自由意志とは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。・・・だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が慰めになることもある。」
