64(ロクヨン) | 読書雑記

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☆☆☆☆★

文庫化を心待ちにしていた作品。横山秀夫の文章は重みがある。それでいて読み易く、物語の先へ先へと引っ張って行ってくれる。

警察組織における刑事部と警務部の対立、警察とマスコミの関係といったテーマは、読者も一定の予備知識があって、下手をすると陳腐な話になってしまいそうだが、そうならないのはさすがである。

 もちろんミステリーとしての展開や結末も申し分ない。

と言い切りたいところなのだが、如何せん、評価しつくされ大絶賛されている本というのは、期待値が極限まで跳ね上がった状態で読んでしまうため、おもしろさが想定の範囲内に収まってしまう難しさがある。
そこは、素直に作品に向き合えない読み手としての未熟さであろうか。