えんとつ町のプペル | 秀のブログ

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未来につながりますように。
「Tres Esperanzas」

今年は色々あって

映画を観る本数が少なくて

それでも鬼滅だけは観ておきました。



そしてさらに

今年の最後にもうひとつ

観ておきたくなった作品です。


「えんとつ町のプペル」


画像は拾いました。

ごめんなさい。



いつもは劇場でポップなどの

宣伝用の看板を撮るのですが

置いて無かったんですよ。



キンコン西野さんの絵本が原作で


興味のある人はぜひご一読を。



この映画は

観る前日まで観る予定なんて無くて

突然観たいと思い立ったので

レイトショーで鑑賞しました。



お客さんはほぼ鬼滅無限列車編

プペルはごくわずか。



鬼滅はとても良かったです。

メディアでも毎日のように

鬼滅鬼滅‥

それはいいんですけど、



このプペルももっと取り上げて欲しい。

まず思ったのはそれが感想です。



以下、ネタバレ含みます。


















作画がとても美しく、

いやしかし

煙だらけの町や

ゴミだらけの風景で

出てくるのもゴミ人間。



作風が宮崎でも細田でも

新海でも庵野でもない。

西野亮廣のオリジナル。



西野さんをググって出る肩書きは

お笑いタレントだって。

嘘でしょ。

絵本作家とも書いてあるけど

すごいイマジネーションです。



映画のキャラクターデザインが

原作と少し違いますが

よくアニメーションとしてCG化され

素晴らしい作画となっていました。



日本のアニメのクオリティは世界に誇ります。

CGであるということは

映画作品として

実写との垣根という意味が無く

役者が顔を出してアクションするかどうか

それだけの差かもしれません。



アニメ映画のキャストは

声優か?俳優か?

そんな論争もあり

人気俳優を使うと話題作りだとか

アフレコが下手だと言われますね。

その点、鬼滅はガッチリ声優陣なので

声優の良さが再評価されています。



しかしプペルはほとんどが

俳優やタレントが声を演じていて

声で誰かわかった人もあったり

エンドロールの時に

そうだったの!?


と思ったキャスティングでした。

これはネタバレかもしれませんが

大丈夫なかたは

声のキャスティングを

先に調べてから観ても面白いと思います。

みなさん

本職声優に負けない

とても良い演技でした。





さてこの作品

いちばん評価すべきはそのメッセージ性です。

西野さんがずっと思っていたこと

感じていたことが

とてもストレートに表現されていて

観る人の自分自身と重なったとき

とても心に響くものがあります。



タイトルにもある「プペル」という名前は

ルビッチが友達に名付けた名前です。

「ゴミ人間」と自分でも呼び

周りからもそう言われます。



背景がハロウィンなので

仮装的にゴミ人間なんていう

少しオブラートに包んだような登場です。

普通に考えると

とても痛々しい呼び名で

姿こそゴミをまとった格好のゴミ人間ですが

言い方を変えると

「人間のゴミ」になるわけです。

存在そのものが否定され

生きている意味が無い

不必要な人間など、

とても自虐的なものです。



ただそばにいて欲しい。

そんな友達が欲しい。



寂しさに寄り添ってくれる友達。

自分が落ち込んだ時には

そういう人が一緒に居てくれるだけで

心強いものですね。



他にもたくさんのメッセージがあり

西野さんが伝えたかったこと

ご自身が乗り越えてきたこと

そういった言葉が作品の中にあります。



今年は鬼滅で終わるかと思っていましたが

こんな良い作品があったのかと思いました。



映画はやっぱり

観てみないとわからないものです。




それでは良いお年を。

(^_^)ノ