東村山ツアー(その1)
生徒会会長の大宮です。東村山の魅力(あれば)を再発見する目的で、副会長の浦上くんと市内を歩き回っています。
第一回目(4月20日)は、東村山駅から徒歩5分の「ふるさと歴史館」へ。
スタートから渋すぎるぜ……。
しょぼい建物を予想していたのですが、意外にもセンスの良い黒々した建物。
ただし、館内は予想通りガラガラ。日曜日にこんなに空いてて、大丈夫?
写真を撮らせてもらおうと係の人に声をかけると、学芸員の石川さんという方が「よかったら常設展を案内しますよ」と席を立ってくれました。いい人だなあ。見学者が少ないので危機感があるのかもしれません。
東村山にはまともな歴史はない、とバカにしていたのですが、石川さんの説明によると、全国的にも重要な遺跡や歴史的建造物がけっこうあるそうです。
●下辺部遺跡(縄文土器だけでなく木や動物の骨も出土。当時の生活を知る上で貴重な遺跡)
●大和時代の官道跡(府中の武蔵国府と群馬の上野国府をつなぐ重要道路)
●鎌倉街道と久米川古戦場(上記の官道が後には鎌倉街道となり、新田義貞が鎌倉幕府と戦う際にも利用された)
●正福寺地蔵堂(都内唯一、関東地方でも三つしかない国宝建造物。ちなみにあと二つは日光の東照宮と鎌倉の円覚寺舎利殿!)
などなど。
時代ごとにわかりやすく展示してあって、説明書きも丁寧です。
歴史好きにはいい場所かもしれません。入館無料だし、空いているし。
ふるさと歴史館としては、東村山の歴史は「道」というテーマで貫けるとのことです。古くは大和政権の官道が南北に通り、現在は西武線が縦横に走る(駅が9つもある)街、東村山。
ここで副会長が疑問を発しました。
「しょせん通り道だってこと? 9つも駅があるのは、市内では遊んだり働いたりしてないってことじゃん」
うーん、確かにそんな気がする。でも、観光名所というほどのところはなくても、散歩がてら歴史を訪ねるのは悪くない暇つぶしになるんじゃないかな。
歴史館が独自に作成している「歴史のさんぽみち」(全5コース)を参考にして、今回は正福寺・かやぶき民家園・将軍塚・久米川古戦場・徳蔵寺を訪ねてみることにしました。
●正福寺地蔵堂
室町時代の1407年建立、らしいです。中には江戸時代の地蔵信仰によって、たくさんの小地蔵が奉納されているそうですが、たまにしか公開してないとのこと。建物自体はがっしりとした木造で、築600年の風格はあります。
●かやぶき民家園
江戸時代の農家を移築して公開していたようですが、9年前に放火されてしまったとのこと。門だけがボロボロになって残っていて、かなり寂しい外観でした。
●将軍塚
「トトロの森」で知られる八国山の中にあります(正確には所沢市になるのですが、強引に東村山の名所にしてしまうところがいいですね)。新田義貞が久米川の戦いの指揮を執ったという伝承があるそうです。そんなことよりも、八国山は手入れが行き届いている雑木林と山道が続き、素晴らしい散歩コースだと思いました。
●久米川古戦場
八国山のあたりは、新田義貞の鎌倉攻めだけではなく、さまざまな戦いの場所になったそうです。古戦場跡は小さな公園になっていました。副会長は「これだけ?」とつまらなそう。「この地に立って、歴史に想いを馳せるのがいいんだよ。空は変わらないんだから」と僕が歴史小説家の受け売りを言うと、「空も変わってるよ。昔より汚れているだろ」と副会長。もう、いいよ!
●徳蔵寺
江戸時代初期から続く大きなお寺(臨済宗)。寺の規模もさることながら、境内に誇らしげに貼り出してあった近隣住民地図に驚愕。諏訪町全域に及んでいます。これって全て檀家さん? だとしたら、すごい一体感だろうな……。
以上、昼食(@東村山駅近くの「MARU」。ポークカレーが旨かった!)も含めて5時間の「東村山北部ツアー」。
萩山町出身の僕たちにとっては、野口町・諏訪町という自然と歴史豊かな地域を歩くのは新鮮でした。特に、八国山と北川に挟まれた北山小学校は素晴らしい環境にあるなあと感じました。あの小学校出身だったら、もう少し東村山好きな大人になっていたかもしれません。
東村山生徒会 会長 大宮冬洋