アッシュのブログ -21ページ目

突然の恐怖

"Sudden Fear" (邦題:突然の恐怖)
1952年 アメリカ映画
監督: デビッド・ミラー
出演: ジョーン・クロフォード、グロリア・グレアム、ジャック・パランスほか
制作: ジョーン・クロフォード


突然の恐怖の源

アッシュのブログ

そうです。

アッシュのブログ

ジョーン・クロフォードです。

すっかり濃眉おばさんメイクになった後のジョーン。
本作公開当時47歳。
それでもさほど年齢は感じさせないと思うのですが、若かりし日の色気はなく、アクの強い容貌になりました。
目はぱっちり。唇はべっとり。眉毛はくっきり。
アニメの○○人間ベラのようです。

彼女が演じるのは売れっ子脚本家マイラ。
ニューヨークのブロードウェイのキャスティングにズバズバと意見して動かしてしまうほどの大物です。
その彼女に、せっかくの主演のチャンスをつぶされたのがこの人。

アッシュのブログ

ジャック・パランス演じる個性派俳優レスター。
アゴと頬骨が目立つ彼の容貌は、確かにラブ・ロマンスのステージ向きとは言えないかもね。
ちなみに、彼は第二次大戦で顔面を負傷して整形手術を受けた結果、このような頬骨の目立つ独特の顔立ちになったという話です。

アッシュのブログ

クビにされた男と、クビを切った当の女。
それがなぜか、意気投合して結婚しちゃうんですね、これが。
よ○かい人間と帝都物語の出会い。
念のために確認しておきますが、これはフィルム・ノワールの佳作ですから。


さて、そんなお似合いの二人の新婚生活から、どんなサスペンスが発生するのかと思っていると

アッシュのブログ

さっそく美女登場です。
グロリア・グレアム演ずるアイリーン。
この登場シーンは特別なことはしていないんだけど、彼女の魅力満点です。


アッシュのブログ

ジョーンはムキーって感じ。


アッシュのブログ

グロリアはというと、フィルム・ノワールの典型のような悪い美女。


アッシュのブログ

はやく人間になりた~い!


アッシュのブログ


アッシュのブログ

はやく人間に(ry

アッシュのブログ

グロリアはお色気も使いますよ。

男がどっちに惹かれていくかは明らかです。
マイラがレスターとアイリーンの関係に気付いたとき、そして、同時に彼らのある計画を知ったときから、物語は緊迫したサスペンスへと転じてゆくのでした。


フィルム・ノワールって、本作のようにシンプルな構成のものが多いです。
主要な登場人物は少なめ。
時間は短め。
物語の根幹は明快。
その中でどれだけタイトに物語を展開できるか。
適度にメロドラマ的要素を交えながら暗くトーンを抑えることも大事です。
モラルを軸に検閲がなされたヘイズ規制の時代ですから、物語の展開の自由度は決して高くありません。

アッシュのブログ

そんなフィルム・ノワールなのに、ポイズン(毒)ですよ。しかもドクロマーク入り。
ささいなところですが、これは当時としてももうちょっと工夫してもいいんじゃないですかね。
フィルム・ノワールはムードが大事ですから、観客を失笑させたら負けです。

そういう意味で、本作は、後半のジョーンのドジっ子ぶりもちょっと痛いです。
ネコを踏んづけてギャーとか、マンガじゃないんですから。

それはさておき。

本作で注目されるのは、主要な登場人物の3人が、いずれもモラル的に問題がある点です。
妻を裏切るレスター。レスターと共謀する愛人のアイリーン。彼らを密かに返り討ちにしようと決意するマイラ。
こうなると、モラルを軸に白黒つけるのは難しくなってきます。
マイラがヒロインであることは動かないのですけれど、どんな物語になるのかは定かでなくなる。
しかも、マイラの容貌はアレだし、ドジっ子だし、あまり共感させないんです。
制作・主演のジョーン・クロフォードが敢えてそういう方向へ誘導したのは、白黒はっきり描くことを要求する制度に対する反抗だったのではないでしょうか。

考えてみると、フィルム・ノワールにはこういう灰色な物語が結構多い。
大きな問題をひとつ解決してハッピーエンド。そうであるはずなのに、どうもあまりハッピーじゃない。
例えば、事件を解決した主人公が警察に逮捕されて獄中に向かうとか、命は助かったけど明日からの生活は大変そうだとか、そんなのがいっぱいです。

スイーツ

1/99になったらスイーツ扱いですかw
ミドルでも演出が許せなかった機種なのに、スイーツというだけでまだ3000店とか導入がありますかw
ひょっとして7との関係ですかw
とにかくあり得ませんよw

戦闘機対戦車

"Death Race"
邦題: 戦闘機対戦車
1973年 アメリカ映画(TV用)
監督: デビッド・ローウェル・リッチ
出演: ロイド・ブリッジズ、ロイ・シネスほか


この邦題ですよ。
軍人将棋にハマっている小学4年生が考えたようなタイトル。
でも、実際こういう内容なんですよ、これが。


アッシュのブログ
カーチスP-40ウォーホーク

VS

アッシュのブログ
ドイツ軍の戦車w


「ドイツ軍の戦車」はもちろん米軍のM4シャーマンを改造したものです。


舞台は1942年夏のリビア砂漠。
エル・アラメイン手前で敗走したドイツ・アフリカ軍団。
道に迷って(砂漠に道などないw)そこからはぐれた1両の戦車が、墜落した僚機のパイロットの救援のために着陸した米軍の戦闘機を追いかけるというデス・レースです。


アッシュのブログ
ロイ・シネス演ずるマクミラン。
はっきり言って軟派です。

アッシュのブログ
ダグ・マクルーア演ずるカルペッパー。
8個並んだ撃墜マークが物語る、イギリス軍の強面エースパイロット。

マクミランの米軍P-40が燃料補給に立ち寄った英軍基地で、地雷原の爆撃破壊を依頼されることから物語は始まります。
英軍が保有するP-40は爆装できないため、爆弾架を備えたマクミラン機を使いたいというのです。


アッシュのブログ

あまりやる気ないけれど、嫌とは言えず出撃するマクミラン。
英軍に貸与されたP-40でカルペッパーも同行します。


アッシュのブログ

エンジン下のラジエターとファストバック形状の胴体でずんぐりむっくりのP-40ですが、なかなかさまになっていますね。


アッシュのブログ

彼らとは別に、砂漠でひとりぼっちになった独軍のピムラー将軍(ロイド・ブリッジズ)。
部隊は彼を除いて全滅。
撤退したアフリカ軍団から取り残されたかわいそうな人です。


アッシュのブログ

道に迷ったせいで偶然にもピムラーと遭遇してしまった不運な戦車。

彼らは、ピムラー将軍の指揮のもと、友軍を探し始めます。
しかし、そこにやってきたのがカルペッパーのP-40。
マクミランがさっさと帰るためにわざと任務失敗したところに、たまたまドイツ軍を見つけてしまったカルペッパーは攻撃を始めたのです。
しかし、P-40の機銃掃射に反撃するピムラーの対空機関銃で返り討ちにあい、カルペッパー機は墜落します。
頑丈で知られるP-40が、将軍の機関銃で落とされるとはなんという不運w

軟派のマクミランですが、カルペッパーを救援するために砂漠に着陸します。

そこにM4・・・じゃなくてドイツ軍戦車が急接近。

アッシュのブログ


アッシュのブログ

マクミランのP-40も、戦車砲の至近弾で損傷してします。
主翼が破損したばかりか、フラップが上がったままで動かなくなってしまいました。
これでは飛べません。
なんという不運w

こうして、飛べない飛行機と、単独でうろうろしている戦車の追いかけっこが始まるのです。


アッシュのブログ
砂漠を滑走するP-40

アッシュのブログ
追いかけるM4・・・じゃなくてやっぱりドイツ軍の戦車。


アッシュのブログ
砲塔脇から空薬莢を捨てるアクションもあります。


アッシュのブログ
ピムラー将軍にとって、迷子になって敵勢力範囲に取り残されているという現実は関係ありません。
もはや単なる単なる意地です。
補給すらない砂漠の真ん中で、後先考えない死の鬼ごっこ。
戦車兵たちには大迷惑ですよ。


アッシュのブログ
絶体絶命の危機にあって、負傷したカルペッパーを見捨てないマクミラン。
水と油のようだった彼らの間にも情が通います。

果たして、彼らは逃げ切れるのか?


本作は、海外ではソフトが入手困難なので、日本盤DVD一択です。
見つけたら買いましょう。
というか、あまり売ってないだろうから、通販がおすすめです。