EV向け充電スタンドの情報をカーナビで提供する実証実験
【同実証実験は、経済産業省・資源エネルギー庁の委託を受け、同社のほか新日本石油とNECの3社が共同で実施している実証事業のテーマの1つ。
日本ユニシスは「カーナビ等を活用した充電器設置情報・空き情報の提供」を担当している。同実験で、青森市内にあるENEOSのサービスステーションに設置された急速充電器を含め、充電器設置場所の位置情報・空き情報をカーナビで把握できる充電インフラシステムを提供し、「EV・PHVタウン」の1つである青森県の取り組みと連携した試験運用を行う。】2010/01/20
ガソリンスタンドに行く目的はガソリンを入れることのみ・・というのが普通だろう。
可燃性危険物であるガソリンはそこでしか手に入れることはできないし、窓もふいてくれる上にゴミも捨ててくれる。
満タンでも5分もあれば十分だから、他に何をするでもなくガソリンスタンドに向かうことに特に苦痛は感じないだろう。
そういう当たり前に慣れてしまっているから、ということもあるが。
では、EVではどうか。
充電専用スタンドがあったとして、充電が目的でわざわざ行くだろうか?
答えはNOだろう。
充電待ちなんてことに何十分も何時間も時間を割くほど、現代人は暇ではない。
当初は充電専用スタンドもありえるかもしれないが、国の規制でも無い限りやがてその存在意義は通常の商業施設(ショッピング店舗・外食店等)に奪われる。
恐らくありとあらゆる商業施設の駐車場には充電設備の設置が必須になるだろう。
なぜなら、充電できるかどうかが集客力に大きく影響するであろうからだ。
この記事は、これまでカーナビに表示されていたガソリンスタンドの位置情報と同じようにEVの充電可能場所を表示するための実験をしているのではないことは容易に想像できる。
充電ができるということが来店インセンティブとなりうることを想定し、EV普及時代の強力な商業施設誘導ツールとしての活用を視野に入れて、まずは動くものを作りましょうという実験なのだろう。
駐車中充電にフォーカスしたサービスは様々に考えられる。
○○円以上お買い上げの方充電無料、ポイント交換で充電、開店記念全車充電タダ、平日は充電50%OFF、FULL充電付きセットメニュー、宿泊者は充電無料・・・
業種業態に関わらず、EV充電をネタに様々なマーケティング施策が可能になるだろう。
これにネット接続型カーナビを組み合わせれば、例えば空車情報と共に「今なら充電無料」といったタイムリーな集客施策を実践できるようになるだろう。
ガソリン車には存在しない、新しいマーケティング分野の誕生はもうすぐそこまで来ているのではないだろうか。