初見の方へ:声優のすみぺこと上坂すみれ、音楽、映画多めの趣味ブログです。
独裁国家と化したイギリスを舞台に体制転覆を目論む仮面の男「V」(ヴイ)と彼の協力者となるイヴィー(ナタリー・ポートマン)を「マトリックス」のウォシャウスキー姉妹の脚本で描いた「Vフォー・ヴェンデッタ」(2006年日本公開)。
この映画が「V」着用のガイ・フォークス・マスクを反体制のシンボルとして生まれ変わらせたわけで、最も有名な使用例はアノニマスだが音楽ならExtreme Noise Terrorのアルバム「Extreme Noise Terror」裏ジャケに登場するし、
プロレスならロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンがそんな感じのマスクを使うなどその影響は多方面に及ぶ。
映画に話を戻すと政治家の悪しき典型的手法である、人々に恐怖する対象を与えることで自身の求心力を高めることが描かれているあたり的確だし(高市だって外国人への恐怖を煽って支持率の基盤の1つにしているから他人事ではない)、悪政に異議を唱えず流されれば何も変わらないことを見せつけてくれる。ストーリーには無理を感じる不自然な部分もあったものの、「恐怖」を増幅し人々の判断力を麻痺させる分断の政治が世界的に幅を利かせる20年後の今だからこそ観る価値のある一本。

