NHK BS「世界のドキュメンタリー」で放送されたウェールズの今も現役の伝説的レコーディング・スタジオ、ロックフィールドのドキュメンタリー(原題「Rockfield: The Studio On The Farm)を観た。
しかし観た後で公式ツイッターを発見したらポスターに番組に登場しなかったマニックスやBoo Radleysの名前が!
https://twitter.com/RockfieldFilm
どういうこと?とVimeoで確認したら1時間32分だがBSは番組がそもそも46分なのでそれに合わせて短縮、そしてVimeo版は残念ながら日本からは観れない。
本物のロック第一世代のオーナー兄弟とその家族が農場をスタジオ化していき、一族曰く「世界最初の宿泊施設を備えたスタジオ」として70年代にはBlack SabbathやQueenからSimple Mindsまで様々なアーティストに用いられた。
そのSimple Mindsをロックフィールドで手がけたプロデューサーのジョン・レッキー(名前は散々見てきたのに顔は初めて見た!)曰くテクノロジーの進化で音楽がバンドの演奏を必ずしも必要としなくなった80年代には経営は苦しかった。
そんなロックフィールドに名声を取り戻させたのはレッキーが連れてきて1989年にデビュー・アルバムをリリースしたThe Stone Roses!
マンチェスター繋がりで90年代にはOasisが「(What's The Story) Morning Glory?」をレコーディング。
ゼロ年代に入るとその最初の年、2000年にリリースされたColdplayのデビュー作「Parachutes」の一部がレコーディングされた。番組ではクリス・マーティンが「Yellow」のロックフィールドでの誕生秘話を語ってくれる。
今なおロックフィールドは名門スタジオとして盛んに利用されている。Wikipediaにここでレコーディングしたアーティスト一覧あり。
1つのスタジオを通して見えてくるイギリスのロック史、短縮ヴァージョンですらこんなに面白いんだからフル・ヴァージョンはいったいどこまで・・・いつの日か観れるのを心待ちにしておこう。
地元ウェールズ出身マニックスのニッキー・ワイヤー(ベース)がここでレコーディングされたRush「A Farewell To Kings」が好き過ぎてロックフィールドの機材の一部を買い取ったという話が大好きなのだがそのあたりは含まれてるかな?短縮ヴァージョンでは70年代パートでこのアルバム収録の「Xanadu」演奏シーンが一瞬挿入されただけだったが。
番組サイト。
スタジオ公式サイト。
https://www.rockfieldmusicgroup.com/default.asp?contentID=543
公式グッズもあれば宿泊ツアーも!商売上手!