数秘学マダムYUKOです。
長年続けているヨガジャーナルの翻訳の仕事ですが、翻訳する記事は編集者の方が選びます。以前はポーズや解剖学の記事も多かったのですが、最近はずっと料理記事。ところが、現在発売中のヨガジャーナルでは「Love in the yoga studio」というタイトルの記事を翻訳しました。直訳すると「ヨガスタジオでの愛」です。こういうのをわたしにふると最初は思いましたが、記事はこれまで黙ってずっと見てきたヨガ界とスタジオ内での出来事を思い起こさせる内容で、とても共感できました。タイトル通り、ヨガスタジオでの恋愛、インストラクターと生徒の間の関係、適切な関係の持ち方などについて書かれています。
ヨガも呼吸法もそして瞑想も、手段は違っても到達しようとするところは同じです。それは意識の集中であり、穏やかで研ぎすまされたマインドの状態であり、そこで感じる安らぎです。穏やかさの中にある幸福感は、周囲の人への感謝の気持ちや結びつきを感じさせますが、これがヒンドゥーの「わたしとあなたの中に同じ神様がいる」「世界は1つ、Oneness 」というところにつながる、というのがわたし自身が理解していることです。
こういうつながった感じは「神」と呼ばれるぐらいの、日常の枠から出た特別な(あるいは、特殊な)感覚です。ヨガの先生は、シークエンスや声のトーンや自らが放つエネルギーを巧みに使って、多幸感へと通じる集中へと導きます。それが先生の役割であり、エクササイズとヨガとの違いもこの「集中」にあります。ただ、そこへと導かれた生徒の方は、その新しい感覚に驚いたり感動したり。そこで止まればいいのですが、インストラクターが異性だったりすると、恋心を抱くこともあるのです。
以下は、ヨガジャーナルの記事からの抜き書きです。
In high-emotion settings that solicit strong physical responses, like yoga or meditation class, the sensations of relaxation and bliss can be wrongly attributed to a specific person.
ヨガや瞑想のクラスのような、情動が高まり、強い身体反応が引き出される状況では、そのリラックス感や幸福感が、特定の人によってもたらされたものだと誤解されることがある。
人の恋路を邪魔する気はないし、余計なお世話もしたくない。記事にもあるように、ヨギ同士で恋愛し結婚している人もたくさんいます。よく通訳する機会のあるハワイのキャシー•ルイーズ先生と彼女の夫グレンは、理想のヨギカップル。ディナーのときに「バンダの話をする」そうで、仲良しでいいな、と思います。ただ同時に、スタジオにおけるモラルが長年、表立って語られないことに、ずっと違和感を抱いていました。ですから、今回ヨガ雑誌の総本山的な、米版ヨガジャーナルそして日本版にもこういう記事が掲載されたのを知り、安心しました。
まず、先生は自分の立場を悪用すべきではない。これは絶対、です。ヨガへの冒涜になります。生徒の方は、ヨガでリラックスして幸福を感じ、そこへと導いてくれた先生を尊敬するのはいいけれど(先生も嬉しいですし)、もしそこで恋心が生まれたら、それは一体どこから来ているのか、自分によく問いかけてください。もちろん好きになるのも、うっとりするのも自由だけれど、自分を傷つけないように守ってもほしい。恋心を抱くときの脳内のメカニズムも知ってほしい、と思います。
セブンイレブンにあります!ぜひ読んでみてください。
YUKO
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