他人の不幸は「快楽」であるという研究結果があります。それが「純粋な快楽」として意識されるかどうかは別にしても、脳内の神経系を観察してみると、報酬系と呼ばれる場所が活性化し、快の感覚が生じているのが分かるのだとか。みなさんは身に覚えがありますか?
不幸、挫折、崩壊、詐欺、背進、不足、失敗、失言、不運、失恋、堕落…負のイメージの言葉は数限りありませんが、そのどれを聞いても、背後には多種多様なストーリーがあり、好奇心をそそられる気がします。人の話を聞くとき、身を乗り出すようにして「で、どうしたの?」と聞く先に、負の言葉があることも多い。よく言われることですが、人は「問題」を求めます。テレビのニュースも、ハッピーな内容ばかりだと、ストーリーに抑揚もつかず、視聴者は退屈します。
そう考えていくと、人生が複雑でこんがらがっていればいるほど、そこにはある意味
「上質なエンターテイメント」の可能性をもつ、多様なストーリーが繰り広げられていることになります。当人としては、苦しみでしかないそういったストーリーも、いったんその人から離れた瞬間、違うものに自動的に昇華され、性質が逆転します。
「自分研究」がおもしろい理由もそこにあります。研究には対象があります。自分研究とは、自己を他者の視線から観察、検証していくことです。
有能な科学者は、自分のアイデアを、それが生まれた瞬間から自分と切り離し、客観的に見ることができるといいます。もしも、自分に起こっていることすべてを、他者の目で観察することができたら。エゴに捕われず、出来事を、それ以上でもそれ以下でもない、出来事そのものとして見ることができたら。研究に没頭し続ける科学者のように、自分の瞬間ごとの経験を検証し、吟味し、手放す。その過程で好奇心を満たし、学び、進化していくことができたら。
瞑想をする理由は数限りなくありますが、今の時点での目標は、どんなときにも科学者の視点を失わないこと。そして、「負」の要素の強いことが身に起きたとき、その経験の中で発生する渦の真ん中にいながらも、そこに巻き込まれず、正確にそれを観察し、上質のエンターテイメントと捉えて人生を生きること、です。
自分研究は念入りに。3月10日からマダム家で咲き続ける花たち。
YUKO
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YUKO