ちょっと前に話題になったこちらの著書を読みました。

 

フィクションだったら、もう少し控えめだったんじゃないか?というほど、酷い実話。

 

「医学部目指して9年の浪人生活を強いた」というパワーワードが前情報で印象的で、読む前から内容は想像ついていたとはいえ、想像以上に酷い母娘関係。

 

 

私も大学受験に現役で失敗して1年浪人した経験があるし、受験のストレスや過酷さは未だに忘れない。もう絶対に受験したくないな、というくらい受験不向きだったので、それを9年間??!って半ば信じられないくらいですね。浪人を9年間、しかも穏やかな生活ではなく、母に半ば監視監禁状態の生活って、もう人間の生活ではないですね。

 

母親を殺してしまっているので、本書は娘から見た、母しか伝えられていないので、この母親が相当狂っているな、執拗に娘に執着しているな、という風に捉えてしまうので、本書が100%真実ではないかもしれないけど、LINEのやり取りや、娘に土下座させた写真という物的証拠も残っているところから、過酷な人生を歩んでいたことがはっきりわかります。

 

親の敷いたレースを歩く、という人生は、正直珍しくない考え方だし、むしろ小・中・高くらいまでは、親が勧めた進路に行くという人の方が多いのではないかな。意識しなくとも、親が望んだ方向に勝手に進んでいた、という場合も多いだろうし。

大学入学くらいからは、子の意思で決めさせることが当たり前なはずなのに、親が子離れできてなくて、執拗に自分の夢や希望を押し付けるケースって、実は多いようにも感じます。

 

本書を読んでいる最中、ずっと幼少時代の同級生やその親の顔がちらつきましたw

その同級生は小学校から塾に通っていたからあまり遊べなかったけど、中学受験に失敗して一緒に公立中学に通って、高校や大学は親が志望校決めて、社会人になってからは結婚相手を親に反対されてしばらく許してもらえず。。

本書ほど酷くないとはいえ、親の意向を第一優先にされるから、その子は親の人生を歩んでいるなと思っていました。

 

人はもちろん一人では生きていけないけど、

人はそれぞれ自分の人生を歩むべきで、

自分の人生を決める権利は自分以外にあってはならない。

人権問題って、もっと根本的に当たり前に享受されるべきなのに、結構蔑ろにされがちですね。

 

本書の事件が注目されて、子の権利、親の権利への関心が世の中的にもっと広がっていけばいいな、と思います。