本書は、以前読んだ参考文献から読んでみたいな、と手に取った本です。
筆者、ルネサンス期のイタリアの貴族、ルイジ・コルナロは暴飲暴食にあけくれた結果、30代で様々な成人病を患い、40代で生死をさまよったところ、医師の忠告で節食生活を実施し、病かを克服。当時としては異例の102歳の天寿を全うした方で、本書は、その体験を綴った本というわけです。
とにかく、節制しておけばあらゆる病は防げるという話。
もちろん、節制する中身、何を食べるかも重要ですが。
本書から学んだことをメモ書き投稿。
・体内酵素ー食物の消化や組織の代謝など、体内の化学作用をつかさどっている体内酵素も、「極少食」ではその消費が格段に抑えられ、最大限効率よく機能する。
タンパク質は肉のタンパク質より野菜に含まれる粗タンパク質から作る方が、質的にも効率的にも良い。
しかも、粗タンパク質はあらゆる野菜に含まれている。
その上、タンパク質の合成には欠かせない自然の酵素の他、ビタミンやミネラルも豊富に提供してくれる。
したがって、食べ物が豊富な環境では、人間のとって肉食はとくに必要なものではなく、むしろ体内の浪費であることを意味する。
人が一生のうちに生産される体内酵素は一定である。
これは「人が一生の間に食べることができる量には限りがある」ということを裏付けるもの。
・フンザ食(チャパティ(全粒粉の小麦から作ったパン)、もやし、生人参、生キャベツ、生牛乳(殺菌牛乳ではない)とインド食(米、豆類、野菜、肉など)とイギリス食(白パン、バター、ミルク、砂糖入り紅茶、野菜の煮つけ、缶詰の肉、ハム・ソーセージ、ジャム、ゼリーの類)を健康なシロネズミを約1000匹ずつ三つのグループに分け、食べさせた結果、
フンザ食のグループでは、すべてのネズミが例外なく健康であったのに対し、インド食のグループでは、多くの例で眼疾、潰瘍、不良歯、脊柱港湾、脱毛、貧血、皮膚病、胃腸障害などが認められた。さらに、イギリス食では、大半が同じような異状の他、神経系までおかされて凶暴化し、お互いに噛み殺しあう地獄絵ともいうべき光景が見られた、と。
→フンザ食だけで生きている現代人はいないでしょうね。せめてインド食を、と思ったけど、それでもあらゆる老化や病的な症状は防げないみたい。
・「動き」=歩くことの重要性も、結構書かれていました。
・自然が本当に必要とする量に限るなら、いかなる病気の原因も生じ得ない。
→本書の内容はこの言葉に集約される。
本当に必要な量を見極めることはかなりの訓練を強いられるし、それは年齢とともに変化するし、生活スタイルや季節によって、体調によっても変わるだろうし。
人生の楽しみはバランス感覚だな、と感じました。
美味しいモノもほどほどにしないと、しなくてよい痛みや苦痛、うつ状態に苛まれて人生が楽しくなく、ただ長くて苦痛なものになりかねないですからね
本当に身体に害のないモノって究極、フンザ食なんでしょうから。(巷で言われている健康食品で健康が手に入るかどうかわからないので)